2019年ワッカー賞、陶器の町ランゲンタールに

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「ポルツィ地区」と呼ばれる窯工房 Gaetan Bally/swissinfo.ch

ランゲンタールの旧市街にあるホテル・ベーレン Gaetan Bally/swissinfo.ch

旧市街にある百貨店「Choufhuesi」のアーケード Gaetan Bally/swissinfo.ch

パッペルヘーエ集落の様子。 Gaetan Bally/swissinfo.ch

市場の内部 Gaetan Bally/swissinfo.ch

ファルブガッセ通りにあるブエッチュリ・ハウス Gaetan Bally/swissinfo.ch

窯工房を中心に据えるポルツィ地区 © KEYSTONE / GAETAN BALLY

ポルツィ地区の窯工房内部 Gaetan Bally/swissinfo.ch

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スイス文化財保護協会は15日、2019年のワッカー賞をスイス北部の町ランゲンタール（ベルン州）に授与すると発表外部リンクした。ワッカー賞は秀逸な都市開発を行った自治体に対して毎年与えられる賞で、ランゲンタールは産業の歴史を大切にしながら都市開発を進めたことが評価された。

同協会は、ランゲンタールで陶器産業が栄えたポルツィ地区をその代表例に挙げた。約100年にわたってこの地で生産された陶器は、スイスのどの家庭やレストランでも使われている。だが1990年代には外国製の低価格製品が流入し、産業は危機に瀕した。地元の生活にも大きな打撃を与えた。

協会は、ランゲンタールが「地元産の品質に回帰し、イノベーションを促した」ことで危機を乗り越えたと称えた。それは特に産業遺産の取り扱いに顕著に表れている。産業区域や労働者向け団地、住居地域、公共施設、別荘が体系的に並べられ、今後の計画的な発展に向けた中心地と位置付けられた。

ランゲンタールは町の中心にある公共スペースを再開した。さまざまな校舎や劇場のリノベーションにも投資した。

協会は「こうした手段により、ランゲンタールは田園地域における都会的で生き生きとした中心地としてありたいという願いをはっきりと伝えている」と評した。

（英語からの翻訳・ムートゥ朋子）