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サン・セバスチャン、スペイン、1933年(スイス文学文書館)
Das Schweizerische Literaturarchiv
サン・セバスチャンの港。1933年(スイス文学文書館)
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浜辺に座る2人の女性。バルセロナ、1933年(スイス文学文書館)
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浜辺に寝そべるカップル。バルセロナ、1933年(スイス文学文書館)
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プールのそばの白鳥。バルセロナ、1933年(スイス文学文書館)
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川沿いのカフェの男性たち。プッチサルダー、1933年(スイス文学文書館)
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兵士。ラセウドゥルジェイ、1933年(スイス文学文書館)
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雨の中の子供たち。ラセウドゥルジェイ、1933年(スイス文学文書館)
Das Schweizerische Literaturarchiv
修道院の階段。ロヨラ、1933年(スイス文学文書館)
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山の風景。スペイン・ピレネー山脈、1933年(スイス文学文書館)
Das Schweizerische Literaturarchiv
スイス人作家で写真家のアンネマリー・シュヴァルツェンバッハが世界を回る旅の1カ所目に選んだのはスペインだった。シュヴァルツェンバッハはここから各地を回り、多様な風景を白黒写真に収めた。
このコンテンツが公開されたのは、
2018/08/11 09:00
Helen James
英国生まれ。1994年からスイス在住。1997年から2002年までチューリヒでグラフィックデザインを学ぶ。数年前に写真編集者に転身し、2017年3月からswissinfo.chのチームに参加。
Helen James, photos: Swiss Literary Archive
1933年5月、アンネマリー・シュワルツェンバッハはジャーナリストの仕事でスペインを回った。友人の写真家マリアンネ・ブレスロイアーも一緒だった。旅の資金はメディアに写真や記事を売ったお金を充てた。
同年10月、二人は初めてペルシア(現イラン)とモスクワを訪れ、1934年4月には中東にも足をのばした。その後、シュヴァルツェンバッハは米国を旅し、大恐慌とルーズベルト大統領の再選をカメラに収めた。
情熱あふれるジャーナリストだったシュヴァルツェンバッハは、23歳で学業を終えると初めての著書「Freunde um Bernhard(仮訳:ベルンハルトを取り巻く人々)」を執筆。文学の世界に没頭し、エリカ・マン、クラウス・マン姉弟と親交を深めた。クラウスとはともに旅をし、シュヴァルツェンバッハはのちにクラウスの代表作となる反ファシスト本「Die Sammlung(仮訳:コレクション)」の出版を手助けした。
シュヴァルツェンバッハとマン一家との友情は、英国の極右政党、国民戦線の支持者だった自身の家族との関係に亀裂を生じさせる。シュヴァルツェンバッハが旅を続けたのは、保守的な家族から解放されたかったとの思いもあった。スペインはその第一歩だった。
シュヴァルツェンバッハの旅路はこの地図外部リンク で確認できる。
スイスインフォのシリーズ#swisshistorypics外部リンク では今回、シュヴァルツェンバッハが旅した世界の多様な風景を白黒写真で振り返る。
(英語からの翻訳・宇田薫)
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