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アルプスの空高く スイスの熱気球とその歴史

スイスには熱気球にまつわる豊かな歴史がある。スポーツ・娯楽としての熱気球は人気で、今年1月20~28日まで開催されたシャトーデーの国際熱気球フェスティバルには、15カ国から集まった70人のパイロットが参加した。(Julie Hunt/SRF/swissinfo.ch)

ヴォー州のスキーリゾート地、シャトーデーで開かれる熱気球フェスティバルは、アルプス地方の熱気球イベントとしては最大だ。この時期、地元のホテルの宿泊数は年間の約15%に相当し、この熱気球フェスティバルは、オフシーズン中の観光を促進するメインイベントとなっている。

実はスイスは、熱気球とは長い歴史的なつながりがある。過去に大きな影響を与えたのは同じ家系のスイス人科学者2人だ。まず、1932年に物理学者、発明家、そして冒険家のオーギュスト・ピカール氏が、世界で初めて熱気球の有人飛行による成層圏到達を成し遂げた。そして合計27回の熱気球飛行と、最終到達高度2万3千メートルの記録を打ち出した。

99年にはその孫にあたるベルトラン・ピカール氏と英国人バルーニストのブライアン・ジョーンズ氏が、熱気球「ブライトリング・オービター3」に乗り、無着陸で世界一周飛行を達成した。

だが、熱気球パイロットの資格を取得するには、およそ1万5千フラン(約170万円)がかかる。若者にとっては少々高いハードルだ。スポーツとしての熱気球の将来性はあるのか。シャトーデー国際熱気球フェスティバルを取材した。

(英語からの翻訳・由比かおり)

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