スイスのクリスマスマーケットへようこそ
11月末になると、スイス各地の広場や通りでクリスマスマーケットが開かれる。教会のとなりや駅の構内など、開催場所はさまざまだ。
スイスで特に有名なモントルーのクリスマスマーケットでは、イルミネーションで彩られた小さな山小屋風のスタンドが、レマン湖沿いに160軒立ち並ぶ。シュヴィーツ州アインジーデルンでは、駅から大修道院前の広場まで、道沿いにクリスマスマーケットが開かれ、チューリヒにおいては中央駅構内にクリスマスマーケットが登場し、クリスタルがきらめく巨大なクリスマスツリーの周りにスタンドが立ち並ぶ。
チューリヒの出店者たちは、スイスのほかのクリスマスマーケット出店者同様、手作りの商品を用意する。木製キャンドル立てや、ガラスボールのオーナメントなどがそうだ。手書きのラベルが張られ、小さなリボンが結ばれたジャムや酢漬けにした保存食の瓶などもあり、それらの多くはクリスマスマーケット用に特別に作られている。手編みの毛糸の帽子や木彫りの小物などもよく売られる品物で、作り手でもある出店者たちは誇らしげに店に立つ。
クリスマスマーケットには遠方からも客が訪れ、どこかのスタンドから漂ってくるおいしそうな匂いにも誘われながら、店から店へとそぞろ歩く。寒さで手が凍えそうになれば、赤ワインに香辛料を入れて煮た「グリューワイン」がその手を再び温めてくれるのだ。
(独語からの翻訳・大野瑠衣子)
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