アイガー直線ルート
1969年夏、日本直登ルートがアイガー北壁に刻まれた。
Japaner Diretissimaとして親しまれるルートは、加藤滝男、今井通子、加藤保男、根岸知、天野博文、久保進、原勇の7人が切り開いた。頂上にあともう少しというところで墜落した加藤滝男氏は「頂上付近で墜落してしまったのは、吹雪いていたことで早く登ろうと焦り、ロープを身体に巻くのを忘れた。いつも隊員には言っていることなのに。後でみんなに怒られました」と思い出を語る。日本隊の紅一点今井通子氏も「頂上にたどり着いて、みんな泣いているのだけど、なんだか万歳という気にはならない状況でした」と当時を振り返る。
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