気候変動の現実①スイスが受ける影響
内陸国のスイスでは、海洋の冷却効果が得られる沿岸諸国よりも、気温の上昇幅がより大きい。前後半に分けて配信する動画「気候変動の現実」の前編では、気候変動がスイスの風景や経済、人々に与えている影響を解説する。
現在の地球の平均気温が産業革命前の気温よりも0.85度上がった一方、スイスでは同じ期間で2度上昇した。1850年と比べて、スイスの氷河の体積は6割減っている。氷河が融け続けると、スイスは重要な貯水池を失うおそれがある。農業、水力発電、欧州の主要河川での輸送に悪影響が出るだろう。
他方、スイス人は移動手段として鉄道を非常によく利用する。スイスの列車の動力源は水力発電による電力だ。しかし、スイスの非常に便利な暮らしと輸入品の大量消費が、国のカーボンフットプリントを押し上げている。スイスは諸外国と比べてどうか。動画で解説する。
(英語からの翻訳・江藤真理)
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