あたたかな陽気が続いていたスイスは4日、一転して強い寒気に見舞われ、真冬並みの気温となった。各地で雪が降り、アルプス地方では降雪量が最大1.5メートルに達した。
このコンテンツが公開されたのは、
首都ベルンはここ最近、気温が20度近くまで上がる陽気が続いていたが、4日は終日0度近くを推移する厳しい冷え込みに。早朝の市内は雪の降る中、傘をさして足早に職場や学校へ向かう人たちで行きかった。
スイス西部のジュネーブ州でも4日、最低気温がマイナス0.6度を観測。南部ヴァレー(ヴァリス)州でも広く雪が降った。
山間部では3日夜からスイス南部のシンプロン~ゴッタルド地方、ティチーノ地方西部にかけて大雪が降り、多いところでは最大1.5メートルの降雪量に達した。雪氷・雪崩研究所外部リンク(SLF)の「雪崩警戒情報」では、5日午前8時時点でスイス南部をレベル4(最大は5)外部リンクとしている。
大雪で交通も乱れた。4日、世界最長の鉄道トンネル「ゴッタルドベーストンネル」周辺の道路では、雪により数百台の車両が一時立ち往生した。
ソーシャルメディアでも
桜がちょうど見ごろを迎えた時期の雪とあって、雪化粧した桜の写真がツイッター上で話題になった。
気温は週末にかけて緩やかに上昇する見込み。
4月の雪
スイスで4月に雪が降るのは、珍しいことではない。スイス公共放送(SRF)によるとザンクト・ガレン市ではほぼ毎年、4月に降雪を観測。ベルン、チューリヒでも3~4年に一度の頻度だ。
ベルンでは2013年4月20日にも雪が降り、2センチの積雪量を観測した。最も遅い降雪は1945年の5月1日だった。
おすすめの記事
世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部ベルナーオーバーラント地方のシュテッヘルベルクとミューレンの間に、世界一急勾配のケーブルカーが開業した。
もっと読む 世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
おすすめの記事
2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦議会は11日、カリン・ケラー・ズッター副大統領兼財務相(急進民主党、60歳)を新大統領に選出した。新副大統領にはギー・パルムラン経済・教育・研究相(国民党、65歳)が選ばれた。
もっと読む 2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
おすすめの記事
医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
このコンテンツが公開されたのは、
大手金融機関UBSが12日発表した調査「心配事バロメーター」によると、依然として医療費と健康保険料の高騰が最大の懸念事項だったことが分かった。環境と年金も懸念事項にあがっている。
もっと読む 医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
おすすめの記事
スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)が、留学生の授業料をスイス人学生の3倍に引き上げ、2025年秋学期から1学期当たり2190フランにすることを決めた。
もっと読む スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
おすすめの記事
世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの電力会社アクスポは5日、世界で最も古いベツナウ原子力発電所の稼働を2033年に終了すると発表した。33年までの運転継続にかかる追加事業費は3億5000万フラン(約600億円)を予定している。
もっと読む 世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
おすすめの記事
スイスのドライバー、2割が飲酒運転
このコンテンツが公開されたのは、
欧州など39カ国のドライバーを対象にした調査で、スイスでは2割超が飲酒運転をしたことがあると回答した。
もっと読む スイスのドライバー、2割が飲酒運転
おすすめの記事
狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
このコンテンツが公開されたのは、
先月29日午後、スイス西部ヴォー州で64歳の男性が狩猟中に死亡した。イノシシを撃とうとした 猟友会のメンバーに射たれた。
もっと読む 狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
このコンテンツが公開されたのは、
今年9月にスイスで初めて使われた自殺カプセル「サルコ」について、連邦内閣は、当分の間、立法措置は必要ないとの見解を示した。サルコ運営団体は2日、身柄を拘束されていたフロリアン・ヴィレ代表が釈放されたと発表した。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
おすすめの記事
スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの金融誌ビランツがまとめた長者番付2024年版によると、スイス在住の富豪トップに輝いたのは、仏高級ブランド・シャネルのオーナー家族の1人、ジェラール・ヴェルテメール氏だった。上位の顔ぶれはほぼ前年と同じだが、香料メーカーのフィルメニッヒ(Firmenich)創業家が初のトップ10入りを果たした。
もっと読む スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
おすすめの記事
スイス、ポイ捨て「少ない」8割 アンケート調査
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・ポイ捨て防止コンピテンスセンター(IGSU)の年次アンケート調査によると、「スイスでは多くのゴミが適切に処理されていない」と考える人は16%にとどまった。
もっと読む スイス、ポイ捨て「少ない」8割 アンケート調査
続きを読む
おすすめの記事
ベルン・バラ公園のソメイヨシノ 若木が語り継ぐ酪農交流の歴史
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの首都・ベルンのローゼンガルテン(バラ公園)は毎春、日本から贈られたソメイヨシノが世界遺産都市に華を添える。今年は新しく植樹された苗木36本が初々しさも醸し出す。ベルン市民の間ではすっかり有名になったソメイヨシノだが、44年前にある日本人から寄贈された歴史はあまり知られていない。
もっと読む ベルン・バラ公園のソメイヨシノ 若木が語り継ぐ酪農交流の歴史
おすすめの記事
スイスアルプスで記録的な大雪 統計では減少傾向
このコンテンツが公開されたのは、
今月に入り、アンデルマット、ツェルマット、ダボスなど、スイスアルプスのスキーリゾートが記録的な大雪に見舞われている。ツェルマットでは岩崩れにより交通網が遮断、アンデルマットも一時孤立状態に陥った。ただこれまでの統計では、降雪量自体は減少傾向にある。
もっと読む スイスアルプスで記録的な大雪 統計では減少傾向
おすすめの記事
ツェルマット再び孤立 アンデルマット、ダボスも
このコンテンツが公開されたのは、
大雪に伴う雪崩の危険から、スイス南部のスキーリゾート・ツェルマットへの鉄道・道路網が遮断されている。アンデルマットも大雪に見舞われ、ダボスでは住民の一部に非難指示が出た。
もっと読む ツェルマット再び孤立 アンデルマット、ダボスも
おすすめの記事
ツェルマット周辺の鉄道、運行再開
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァレー(ヴァリス)州ツェルマットで、豪雪と雪崩警報のため運休していた鉄道が10日夕、運行を再開した。
もっと読む ツェルマット周辺の鉄道、運行再開
おすすめの記事
ツェルマットのスキーリゾート、豪雪で孤立
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部、ヴァレー(ヴァリス)州ツェルマットの人気スキーリゾートが大雪の影響で交通網が遮断され、孤立状態に陥っている。一時は最高レベルの雪崩警報が発令されるなど、警戒が続いている。
もっと読む ツェルマットのスキーリゾート、豪雪で孤立
おすすめの記事
スイス南部で雪崩の恐れ 雪崩警報発令中
このコンテンツが公開されたのは、
ホリデーシーズンのスイスに影響を与えている大荒れの天気は今後も続く模様だ。スイス南部の一部地域では雪崩警報が出ている。
もっと読む スイス南部で雪崩の恐れ 雪崩警報発令中
おすすめの記事
洪水を未然に防ぐ、新しい積雪モニタリング技術
このコンテンツが公開されたのは、
「新技術により、現状を過去の記録と比較できるようになった。また、山地に降り積もった大雪が数日以内に解け出す可能性がある場合、洪水の予報担当者にそれを警告することができるようになった」と言うのはトビアス・ヨナス研究員だ。…
もっと読む 洪水を未然に防ぐ、新しい積雪モニタリング技術
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。