スイスの民主主義はコロナから回復
新型コロナウイルス感染症の流行時、スイスの民主主義は大きく揺らいだ。2020年にswissinfo.chのシリーズ「デモクラシー研究室」に登場した政治学者のマルティナ・ムーソン氏は今、当時とコロナ禍を抜けた現状を比べて何を思うのか。

ベルン大学で歴史学と政治学を学ぶ。通信社ロイター、日刊紙ブント、ベルナー・ツァイトゥング、ラジオ・フェルダーバントを経て現在に至る。関心テーマはスイスで実践される現代の直接民主制。スイスの直接民主制をあらゆる面、あらゆるレベルから取材する。常に市民を記事の中心に据える。

科学技術に関するビデオやポッドキャストを制作。アニメーションとドキュメンタリーのスタイルをミックスした、モバイル視聴向けの解説動画の開発が専門。 チューリヒ芸術大学で映画制作とアニメーションを学び、2004年からSWI swissinfo.chでビデオジャーナリストとして勤務。SWIのビジュアル・プロダクト向けに、さまざまなスタイルのアニメーションを制作することを専門にしている。
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2020年は連邦議会の会議や国民投票が中止され、政治的権利も個人の権利も制限された。しかしコロナへの警戒感が解かれた今、民主主義は活気を取り戻し、(短い期間であれど)投票率が上昇。連邦議会および連邦内閣への信頼は維持され、デジタル化が一段と進んだ。ムーソン氏の顔には、明らかに安堵の色が浮かぶ。
選挙や国民投票の期日前には2つの世論調査を行い、投開票日当日は投票の傾向や予測結果を発表。さらに投票結果の最初の分析や諸団体に向けた調査も行う――。スイスの投票型民主主義をこれほど細かく研究している人は、世論調査機関gfs.bern研究所のプロジェクトマネージャー、マルティナ・ムーソン氏の右に出る者はいないだろう。
swissinfo.chは20年初め、新型コロナウイルス感染症の流行がスイスの民主主義に及ぼす影響について同氏に聞いた。
それから2年後の今、同氏に当時の発言を振り返ってもらった。当時の発言に不安が混じっていたのは、その時の状況を考えれば当然のことだった。そして今、明らかに緊張がほぐれた様子の同氏は、この2年はプラスのことが多かったと語る。実際のインタビューの様子を動画にまとめた。
独語からの翻訳:鹿島田芙美
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