人工知能(AI)は、人間や動物の手の届かない危険な場所を探索できるように、自律的に動くロボットや無人機の開発に応用されている。(SRF/swissinfo.ch)
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スイス政府は現在、AIを災害時にどのように使用できるかを検証中だ。
チューリヒ大学のロボティクス・知覚グループは、倒壊した建物内を飛行し行方不明者を探す小型の無人機を開発した。現在、ベルン近くのヴァンゲンにある軍の施設で実用試験中だ。
スイス連邦工科大学チューリヒ校のロボティクス・インテリジェントシステム研究所は、「アニマル(ANYmal)」という名の4足歩行ロボットを開発中だ。レーザーセンサーとカメラを装備し、人間や動物には危険な作業をこなすように設計している。
こうしたロボット技術は人間の手助けとなる可能性を持つ。ただ実用化には何年も研究が必要だ。
(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)
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氷上を滑るスケートロボット スイスの革新技術を披露
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スイス・ダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会では氷上を滑るアイススケートロボットが登場し、スイスの革新技術が紹介された。企業や開発者らが今後の可能性に期待を膨らませる一方で、ロボットは雇用喪失という不安材料でもある。
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社交性たっぷり!ロボット「エリアス」
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エリアスは「ソーシャルロボット」。学校で子供たちに外国語を教える人工知能(AI)搭載の先生だ。フィンランド人の教師が開発したロボットソフトを元に制作された。生徒一人ひとりのニーズに応じ、外国語の会話習得をサポートする。他国に先駆け、フィンランドと中国で既に導入されている。
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「殺人ロボット」と呼ばれる自律型致死兵器システム(LAWS)に関する国際会議がジュネーブの国連欧州本部で開かれている。軍縮推進団体などLAWSの反対派は、自律型兵器の今後を協議するこの会議を「慎重だが楽観的に」注視する。
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スイスの研究者 災害救助のための感知センサーを開発
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連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は16日、センサーで生き埋めになった人を見つけ出す電子装置を開発したと発表した。人間のにおいを感知する極小のセンサーで、従来のガスセンサーに比べてコストが安いのが特徴。地震や雪崩が起こった際の捜索・救助活動に役立つという。
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ノーベル化学賞受賞のスイス人研究者「AIはきちんとコントロールを」
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昨年のノーベル化学賞を受賞したスイス・ローザンヌ大のジャック・デュボシェ名誉教授(76)が14日、ジュネーブで開かれた国連の「開発のための科学技術委員会」(CSTD)で、人工知能(AI)などの新しいテクノロジーは人間がしっかりコントロールしていくべきだと語った。
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人間の仕事を奪うロボット 課税対象になるべきか?
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「死」と「税金」。これらの二つが、人間が免れることのできないものだとすれば、私たちの社会にますます浸透し、従来の人間の仕事を奪いつつあるロボットにも、人間と同じように税金が課されるべきだろうか?
「労働力としてのロボットにも課税する」。これがジュネーブ大学教授で税金専門の弁護士でもあるグザビエ・オベルソン氏の展開する議論だ。特に製造業やサービス産業で、今後もオートメーション化が進み、人間の仕事がますますロボットに奪われることによって、世界中で失業者が増え、労働者の払う税金や社会保険料の減収が予想されるからだという。
オベルソン氏は、ロボットが請け負う労働に課税することが、雇用喪失による税金や保険料の減収を相殺する一助になると考えており、ロボットを代表する「法人組織」を作ることでそれが可能になると考えている。「ロボット税の導入には世界的なアプローチが必要だ。
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