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スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)の高電圧研究所での講義
Marc Renaud
ゲスゲン原子力発電所の冷却塔(ソロトゥルン州デニケン)
Marc Renaud
変圧塔(ベルン州ケーニッツ)
Marc Renaud
アローラ氷河から下ベルトル貯水槽へと注ぐボルニュ・ダローラ川(ヴァレー州アローラ)
Marc Renaud
高圧送電鉄塔(ヴァレー州インデン)
Marc Renaud
廃炉になったシャヴァロン火力発電所のタービン室(ヴァレー州ヴーヴリ)
Marc Renaud
ゲスゲン原子力発電所の冷却塔(ソロトゥルン州デニケン)
Marc Renaud
ヴュー・エモッソンダム(ヴァレー州ファンオー)
Marc Renaud
ベツナウ原子力発電所のシミュレーション・管制室(アールガウ州デッティンゲン)
Marc Renaud
グランド・ディクサンス水力発電所で査察の入り口となるフィオネ・ペウラ間坑道(ヴァレー州ナンダ)
Marc Renaud
廃炉になったシャヴァロン火力発電所の冷却塔(ヴァレー州ヴーヴリ)
Marc Renaud
放物面鏡型の太陽光パネル。ザンクト・ガレン州ラッパースヴィール・ヨーナのソーラー技術研究所
Marc Renaud
変電機(ヌーシャテル州ブヴェ)
Marc Renaud
ヴァレー州フィーシャータール(フィーシュ谷)の水力発電設備
Marc Renaud
独カールスルーエのラインハーフェン火力発電所に貯蔵された石炭。石炭はロシアやコロンビア、米国、ポーランド、南アフリカから輸入される
Marc Renaud
原子炉の格納庫に続くエアロック。ゲスゲン原子力発電所(ソロトゥルン州デニケン)
Marc Renaud
グランド・ディクサンス水力発電所のフィオネ・ペウラ間坑道(ヴァレー州ナンダ)
Marc Renaud
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)の高電圧研究所
Marc Renaud
目に見えないものを見せるにはどうすればいいか?マルク・ルノー外部リンク 氏は写真集で、生活に密着した見えない力を映し出すことを試みた。
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2019/08/10 09:00
Thomas Kern
1965年スイス生まれ。チューリヒで写真を学んだ後、1989年からフォトジャーナリストとして活動。1990年、スイス人カメラマンの代理店Lookat Photosを設立。世界報道写真財団(オランダ)の世界報道写真コンテストを2度受賞したほか、スイスの奨学金を多数獲得。その作品は多くの展覧会やコレクションで紹介されている。
Marc Renaud(写真)&Thomas Kern(本文)
毎日、毎時間、実のところ毎分。力が消失して電車が止まり、スーパーのレジが動かなくなり、スマートフォンの充電ができなくなるまで、人々はその存在に気付かない。そしてすべてが機能を停止するブラックアウトを経験することになる。
自然の力
この力を生み出しているのは水、風、太陽、そして昔ながらの化石燃料だ。電力を発見したのは人間ではなく、最初から存在した。だが電力を管理し人間が使えるようにしたのはたった数百年前のことだ。電力やそのエネルギー源を写真で見ることはまれだ。(氷河から流れ出る小川や、実験室の放電で生じる閃光など)。
写真の力
確かに目に見えることはまれだ。マルク・ルノー氏の写真は控えめで押しつけがましさがない。慎重に撮影し、的確な被写体を選び、もう一つの力を信じている―写真の力を。それは彼の写真の美学こそが彼のテーマを示すことを知っているからでもある。
この本をめくるうちに、自分が抱くこれらの力に対するイメージが一つになる。目に見えない電気は確かに絶え間なく流れているが、マルク・ルノー氏が撮影した写真はそれと矛盾するかの如くぎこちなく、静的で不動のもののように見せている。
それでも朝のシャワーの水を温め、冷蔵庫のビールを冷やし、毎朝長距離列車を走らせ、スマートフォンを充電させるのは、目に見えず、触れられず、重さのない電力なのだ。
(独語からの翻訳・ムートゥ朋子)
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