スイスの視点を10言語で

「これぞスイス」なものを中国語で書くと?

スイスといえば、何を思い浮かべるだろう。チョコレート、銀行、それとも高級腕時計だろうか?これらはスイスでは日常生活に欠かせないものとして、そして世界からはスイスの伝統のシンボルとして捉えられている。だが、それぞれが持つ文化的背景によって解釈の仕方はさまざまだ。

中国人アーティストのイン・シューさんは数年前、スイス北部の都市シャフハウゼンに移住。スイスでの暮らしや、言語の違い、文化圏によってイメージ・シンボルの解釈が違うことを友人と議論するうち、シリーズ作品「スイス・アイコン外部リンク」のアイデアを思いついた。これは今となってはシューさんの代表作となった。

シューさんがスイスの「アイコン」に選んだのは、チーズ・フォンデュ、エーデルワイス、ヨーデル、また国際的にはまだ認知度の低いグリッティベンツ(人形形のパン)、ティガー・フィンクリ(ひょう柄の子供靴)、リコラ(のど飴)など、典型的な「スイス製」のものだ。

シュー氏はスイスの伝統・文化を象徴するこれらの「アイコン」を別の文化圏で解釈するとどうなるか、中国語を取り入れながら独自の方法で視覚的に表現。自分の子供たちに中国語を教えるときに使っていた、中国では子供時代に誰もが遊ぶゲーム「看图说话(絵を見て説明するゲーム)」からは特に強いインスピレーションを得た。

これらの作品はシャフハウゼン万聖教会博物館外部リンク、スイス国境に近いドイツ南部のジンゲン美術館外部リンクに所蔵されている。

(英語からの翻訳・大野瑠衣子)

(英語からの翻訳・大野瑠衣子)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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