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スイスがトップに 世界競争力ランキング

Keystone

世界で最も競争力の高い国はスイス。世界経済フォーラムが9月8日に発表した「世界競争力ランキング 」でスイスは、長年トップにあったアメリカを追い越して1位となった。

世界経済フォーラム ( WEF ) が発表する「世界競争力ランキング( Global Competitiveness Report ) 」は世界各国の経済競争力を調査したもので、長年アメリカがトップの座にあったが2009~2010年の発表によると、経済危機に大きく影響され2位に転落。日本はドイツに次いで8位に上昇した。

経済危機の影響

 調査では、スイスの経済はこの数カ月間安定した動きを見せたが、アメリカは一部の分野でさらに悪化したためであると、スイスがアメリカを抜いた理由が挙げられた。スイスはこれまでどおり強い躍進力があり、大きく発展した社会が基盤となっているという。

 調査の詳細を見ると、スイスの研究機関の研究開発への投資額が最も多く、特に連邦政府所属の研究所は最も効率的で透明性も高い。スイスの雇用市場の効率性はシンガポールに次いで2位だ。また、金融界の問題は他国に比較し、小さいと評価されている。一方、スイスの弱点として挙げられたのは大卒の比率が低いことだった。調査は、外国から専門家がスイスへ流入する可能性を指摘したものの、この点については向上の余地があるという。

 スイスが1位にランキングされた理由は、アメリカの弱体化によるもの。これまで1位を保ち続けたアメリカの大企業が金融危機で大きなダメージを受け、その後も不安定要素になり続けているという。アメリカの市場は柔軟で雇用市場も効率が高い。また非常に強い躍進力もあるので、企業を取り巻く環境と経済への政府介入は是正されなければならないと指摘している。

 世界競争力ランキングの10位以内には、シンガポール ( 3位 )と日本 ( 8位 ) 以外、 欧米諸国で占められた。
swissinfo.ch、外電

1.スイス ( 前年2 )
2.アメリカ ( 1 )
3.シンガポール ( 5 )
4.スウェーデン ( 4 )
5.デンマーク ( 3 )
6.フィンランド ( 6 )
7.ドイツ ( 7 )
8.日本 ( 9 )
9.カナダ ( 10 )
10.オランダ ( 8 )

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