スイス北西部のラ・ショー・ド・フォンに本社を置く時計メーカー、グルーベル・フォルセイは最高級の腕時計に特化している。共同創業者のスティーヴン・フォルセイ氏はフランス語圏のスイス公共テレビ(RTS)のインタビューで、超精巧な時計の製造工程を公開した。(RTS/swissinfo.ch)
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一般的な腕時計の内部に組み込まれた複数の歯車とゼンマイは、時計が高額になる一因だ。グレーベル・フォルセイ外部リンク社では100人超の従業員が働き、その大半が手作業による組み立て部門に属する。この細部へのこだわりも当然価格にのしかかる。2015年発売の「トゥールビヨン24セカンズ ビジョン」は初めて30万フラン(約3400万円)以下で売り出された。今回特集されたモデルは100万フランを超える。
ロバート・グルーベル氏とスティーヴン・フォルセイ氏によるブランド、グレーベル・フォルセイが初登場したのは2004年のバーゼル国際時計見本市。何年もかけて開発した最初のモデル「ダブルトゥールビヨン30°」をお披露目した。11年には「トゥールビヨンテクニック」がル・ロックル時計博物館の開いた国際時計コンテストで優勝した。
(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)
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