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原油流出事故の掘削施設会社 スイス株式で上場トップ20に

英石油大手BPに雇われた作業員が、ルイジアナ州フォーチョン港に流れついた石油の清掃作業に当たる Keystone

メキシコ湾岸の原油流出事故の油田掘削施設の建設を請け負ったスイスの企業「トランスオーシャン 」が、スイスマーケット指標 ( SMI ) の主要銘柄20社の仲間入りをすると、6月3日発表された。

ツーク州に本社を置く「トランスオーシャン ( Transocean ) 」は、金融サービス会社「スイス・ライフ・ホールディング ( Swiss Life Holding ) 」に代わって、同指標の主要銘柄20社に加わる。

株価は暴落

 油田掘削施設で世界最大手のトランスオーシャンは、すでに4月末「スイスパフォーマンス指標 ( SPI ) 」にも組み込まれていた。しかしこの月の20日、同社の140ある油田掘削施設の一つがメキシコ湾岸で事故を起こし原油が流出。この流出を食い止める試みも失敗した現在、原油の広がりはスイス全土に匹敵する規模になっている。

 トランスオーシャンは、6月21日からスイスマーケット指標のみならず、「スイスリーダー指標 ( SLI ) 」でも主要銘柄に仲間入りするが、これは事故の起こる1週間前にすでに決定されていたことだったと関係者は述べ、この決定の指標は同社の資本金と売買高だったと結論した。

 スイスマーケット指標とスイスリーダー指標は、毎年7月に主要銘柄の入れ替えを行い、実際には9月中旬から取り扱われる。トランスオーシャンは、ほかの多くの企業と同様、まだ9月までの期間に最終的決定に向け検討が続く可能性は残っている。
 
 実際、原油流出事故以来、株価は落ち込みを見せ、一時最高額の101.10フラン ( 約 8100円) に達した後、6月3日に56 フラン( 約4500円 ) に暴落した。

 トランスオーシャンは、2008年にケイマン諸島 ( Cayman Islands ) からスイスに本社を移し、米テキサスにオペレーション支社を持つ。現在世界で1万8000人の従業員を抱えている。

外電、swissinfo.ch

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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