スイスの銀行に課されていた守秘義務に終止符を打つ法律が1月1日、発効した。各国間で銀行データがどのように交換されるのかをビデオで解説する。(SRF/swissinfo.ch)
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1月1日から、銀行口座の自動的な情報交換を定める新たな国際法が発効した。これまで守秘義務のもとにあったスイス国内に口座を持つ非居住者の口座情報は、納税義務のある国の税務当局に提供されると同時に、海外に口座を持つスイス人の口座情報もスイスに提供されるようになった。この自動情報交換制度には、米国は参加表明していないものの、約100カ国外部リンクが大筋で合意している。
そもそも、スイスの誇る銀行の守秘義務にひびが入ったのは、米国からの圧力を受けてのことだった。2009年以降、スイスの銀行は米国人顧客の脱税をほう助したとして巨額の罰金の支払いを命じられてきた。
米司法当局は10年ほど前から、スイスの口座に資金を隠し持つ米国人の脱税取り締まりに力を入れている。
米国のこのような姿勢は国際的に注目を集め、米掲示板サイト「レディット(reddit)」などでは、スイスに口座を持つ人たちがどこに資金を移動させるべきかを話し合っていた。
スイスは14年、銀行口座に関する国際条約に署名し、新たな法律を施行するために道を開いたが、人格権が犠牲になると危惧するスイスの法律専門家もいる。
(英語からの翻訳・由比かおり)
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