スイス・ダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会外部リンクでは氷上を滑るアイススケートロボットが登場し、スイスの革新技術が紹介された。企業や開発者らが今後の可能性に期待を膨らませる一方で、ロボットは雇用喪失という不安材料でもある。
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昨年9月に発表されたWEFの報告書「仕事の未来2018」外部リンクは、機械とアルゴリズムが2025年までに人間の仕事量を抜くだろうと予測している。
レポートは世界20カ国の経済と12種類の産業分野の見通しを評価。ロボット革命が今後5年間で5800万件の新しい雇用を生み出すとも予測している。
スイスインフォは今回、連邦技術研究所連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)の計算ロボット工学研究所(CRL)外部リンクを率いるステリアン・コロス助教授にロボットや革新を支えるテクノロジーの可能性についてインタビューした。
最先端技術を駆使したアイススケートロボットは注目を集め、高評価だった。将来はサービス、福祉機器、社会交流する次世代の移動ロボットへの道を切り開くことが期待される。
ロボット開発はスイスの競争力を維持するための幅広い取り組みの一環でもある。WEFの2018年国際競争力ランキング外部リンクでは、9年連続で1位だったスイスは4位に順位を落とした。新しい指標の適用で、急速な技術革新に世界経済が対応しきれていないことが浮き彫りとなった。
(英語からの翻訳・シュミット一恵)
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