スイスの視点を10言語で

Eduardo Simantob

専門分野:文化、映画、視覚芸術、歴史、宗教、地政学。 イニシャル:ets

ブラジル・サンパウロ生まれ。ポルトガル語編集部員で文化担当。映画学および経営学の学位を取得後、ブラジル大手新聞社フォーリャ・デ・サンパウロに入社。2000年にスイスへ移住し、様々なブラジル・メディアの国際特派員を務める。チューリヒを拠点に、活字・デジタルメディアやドキュメンタリー映画の国際共同制作、視覚芸術(第3回バイア・ビエナール展、チューリヒのヨハン・ヤコブ美術館)に関わる。13~17年までルツェルン応用科学芸術大学カメラアーツコースでトランスメディア・ストーリーテリングのゲスト講師を務める。

チュルヒャー兄弟の最新作「The Sparrow in the Chimney(煙突の中の雀)」で、家族の対立の中心にある家長のカレンを演じるマレン・エッガート(中央)

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女性

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外国人嫌悪は労働者階級支配にどう利用されてきたか スイスの新作ドキュメンタリー

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ヴェネツィア国際映画祭のアーティスティック・ディレクターとしてプレミア上映会に出席したマルコ・ミュラー。中国を意識した出でたちだ(2011年)

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今年のプログラム発表記者会見に臨むロカルノ国際映画祭新会長のマヤ・ホフマン氏。2024年7月10日、チューリヒで撮影

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世界有数のパトロエンヌがロカルノ国際映画祭に吹き込む新風 

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「世界はチェス盤だ」。2024年6月、アート・バーゼル「アンリミテッド」部門で展示された米国人アーティスト、ルーツ・バーカー作の「CHESS」(2012年)

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進むアートフェアの企業化 業界トップ、アート・バーゼルの戦略とは

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ジープのフロントシートに座り地図を調べるル・コルビュジエ

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インド・モダニズムの証人 ル・コルビュジエの「パンジャブ・アルバム」

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ゲレイロ・ド・ディヴィーノ・アモール

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スイス流カーニバル ベネチア・ビエンナーレに巻き起こるスーパーフィクション

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アート

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モニター前で作業する白衣の男性

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中国人アーティスト喩紅(ユー・ホン)(1966年西安生)作「The Ship of Fools(仮訳:愚者の船)」(2021年)

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グラス越しのディーター・ロート

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アレハンドロ・ホドロフスキー氏

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マリオ・ボッタ

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カンバスにライフルを向けるニキ

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舞台

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オレーシャ・ レスナヤ

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