経営難に陥っているスイスの銀行クレディ・スイス(CS、本店・チューリヒ)は、包括的なリストラ計画の一環として、2023 年 2 月までに国内109支店のうち14店舗を閉鎖する。さらに2店舗を顧客相談センターに置き換える。
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CS広報が8日、スイスの経済系通信社AWPに対し、経済ニュースサイトFinews外部リンクの店舗縮小に関する報道を認めた。「顧客が以前にも増して、弊社のモバイル・インターネットサービスを利用するようになったことを受けた決断だ」と説明した。
直近のリストラやコスト削減策の一環として、支店網の調整を加速したという。
どの支店を閉鎖するのかは明らかにしなかったが、「スイス全域」で支店網を維持すると強調した。
閉鎖支店の従業員は配置転換の支援が受けられるほか、ソーシャルプラン(人員削減に伴う労働者への影響を緩和する措置)も提供するとした。
抜本的なリストラ
CSはこの数年、投資の失敗や法廷闘争などスキャンダルが相次いだ。経営陣は、銀行の業務と戦略を抜本的に見直すことで、経営難から脱却しようとしている。
CSは10 月末、投資銀行部門の抜本的なリストラとコスト削減策を発表。これにより、2025 年7~9月期までに世界中で 9千人を削減する。現在は正社員2700人相当を削減中。スイスでは約2千~1万4千人を削減予定で、年内に500人を解雇する。
25年までに経営コストを現在より15%(25億フラン)減らし約145 億フランに圧縮する。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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