英調査会社は21日、2022年に10億ポンド(約1850億円)相当に上るスイス製高級時計が盗難・紛失されたと発表した。
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盗難された腕時計の追跡サービスを手がけるウォッチレジスター外部リンク(ロンドン)によると、盗難や紛失として届け出のあった時計は累計約8万本。
2022年の届け出は6815本と、前年から60%増えた。
近年、コロナ禍で行き先を失った個人資産が高級時計に流れ、ロレックスやオーデマピゲ、パテック・フィリップなどの人気モデルの流通価格が高騰。盗難や犯罪も急増した。
盗難・紛失リストで最も多いブランドはロレックスで、全体の44%。オメガとブライトリングが続いた。
ウォッチレジスターは30年以上にわたりデータを収集している。同社のマネージング・ディレクター、カティア・ヒルズ氏は声明で「高級時計の価値と名声は洗練された国際的な犯罪ネットワークの注目を集め続けており、盗難の標的となっている」と述べた。
一部のブランドは、大胆な対策に出ている。「ロイヤル・オーク」で知られるオーデマピゲは4月、2022~23年に購入した顧客を対象に、盗難時計の無料交換に応じると発表した。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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