スイス連邦政府の公務員は1日から、通勤中に電車の中で電子メールに対応したり、電話をかけたり、議事録を読んだりした時間を勤務時間にカウントできるようになった。
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ドイツ語圏の日曜紙ゾンタ―クス・ツァイトゥングによると、連邦政府の労働形態の在り方を定めた指令の改正に伴う措置。ただし直属の上司からの承認が必要だという。
これまで、こうしたケースが認められるのはあくまでも特例だった。
連邦人事局の担当者は同紙に対し、現在3万8千人いる公務員のうち、どれくらいの人数が現在、通勤中の「勤務」を認められているのか、また何人が新しい規則を利用するかはわからないとした。
ザンクト・ガレン大学のトマス・ガイザー教授(労働法)は、オフィス外でメールを読むことは法的に勤務時間としてカウントされるべきだと指摘する。
ガイザー教授はスイス公共放送(SRF)に「自由時間に仕事の電話やメールをするのは仕事であり、余暇ではない」と語った。
この変更は、4つの連邦職員組合が昨年出した要求に伴うもの。またデジタル化により民間・公共の両部門で、より柔軟な仕事の取り決めが可能になったことも背景にある。
連邦統計局によると、スイスでは2017年、10人中9人(合計400万人)が何らかの手段を使って通勤しており、その3分の1近くが公共交通機関だった。通勤時間は平均30分だった。
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