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スイスのプライベートバンク大手ロンバー・オディエは、ジュネーブにある本社を近郊の湖畔に移転し、新社屋で新たなスタートを切る。新社屋のデザインを手がけるのは世界的にも名を知られるスイスの建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンだ。
新社屋建設の国際コンペには国内外の建築事務所8社が参加し、バーゼルを拠点とするヘルツォーク&ド・ムーロン社が勝ち取った。デザインのコンセプトは至ってシンプル。透明性だ。
ジュネーブ近郊のべルヴューに建設予定の新社屋は、従業員がレマン湖や周囲の自然環境を楽しめるよう配慮した。ジュネーブ駅からは電車で7分、フランス国境へは5分と利便性も良い。
ヘルツォーク&ド・ムーロンは、2003年東京のプラダ青山店、2008年北京五輪のメインスタジアムとして使われた北京国家体育場や、ロンドンの国立近代美術館「テート・モダン」など著名な公共施設や建物を多く手がけている。
ロンバー・オディエの新社屋プロジェクトでは、ピエール・ド・ムーロン氏は、建物に表と裏を作らないよう、構造の比重を均等にしたと説明。銀行のイメージはもはや石作りのバンカー(地下壕)ではないと話す。デザインは透明性、エレガントさ、調和性を兼ね備えたものになっている。
2019年初めに工事が始まり、完成は21年を予定。ロンバー・オディエは27日、新社屋はエレガンスさとコスモポリタニズム、そしてイノベーションを併せ持った建物になるとコメントした。
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