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スイスの意外な規制業種

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動物飼育に関わる職業には数多くの規制がある © Keystone / Gian Ehrenzeller

職業の規制の厳しさについては、スイスは欧州で平均的な位置にある。だがいくつかの職業については、他の国ではなかなか見ない決まりがある。

スイス政府は20日、営業活動の規制状況をまとめた報告書外部リンクを発表。規制が多すぎると経済の競争力が損なわれると指摘した。

報告書は、スイスは書類の手続きを好む国というイメージとは裏腹に、許認可の必要な職業は177種と、欧州平均の202種より少ないと明らかにした。ハンガリーは543種も規制業種がある。

多くの規制業種が医療・教育関連であることは驚きに値しない。だが予想外の職業も許認可の対象になっている。

1.  山岳ガイド

2014年に施行された山岳ガイド・高リスク活動企画者に関する連邦法外部リンクは、ハイキングやキャニオニング、ラフティング、バンジージャンプを対象とする。難しい地形を案内するガイドは基礎的な指導能力の他、歩くために必要な頑丈なハイキングブーツやアイゼン、ロープの使い方を熟知していなければならない。

2.  整骨医

栄養士、検眼士、整骨医などは2020年から全国的に規制の対象になる。アーユルヴェーダやホメオパシー、中国医学など、政府が自然療法・代替療法と呼ぶものは引き続き州によって扱いが異なる。例えばティチーノ州は包括的な規制があるが、ヴォー州は規制の対象外だ。

3.  動物飼育員

家畜や野生動物に関わるあらゆる職業には無数の条件がある。例えば動物の除角や去勢を行う人は公式の訓練が必要だ。ペットショップの飼育員も動物飼育の特別な訓練や、少なくともペットショップの販売員に特化した訓練を受けなければならない。

4.  私立探偵

私立探偵になるために連邦レベルでの基準はないが、26州中14州で資格外部リンクが必要だ。ティチーノ州だけはスイス国籍を資格要件としている。

5.  ケータリング

フリブール州とヴァレー(ヴァリス)州では、自宅その他の場所で第3者のために調理するには許可が必要だ。フリブール州外部リンクでは基本的な健康・衛生基準を満たすだけでなく、有効な滞在許可証またはEU/EFTA加盟国の国籍を有し、2年間有効の許可に200フラン(約2万2千円)を支払わなければならない。

(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)

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