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ドイツ経済不振、スイスへの影響は?

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Keystone / Gaetan Bally

スイス経済は昔から、欧州最大の経済国・ドイツの景気に大きな影響を受けてきた。現在のドイツ経済の停滞は、スイスにどのような影響をもたらすのか?

先月14日発表されたドイツの4~6月期実質国内総生産(GDP)は前期比0.1%減。3四半期ぶりにマイナスに転じた。

ドイツの景気停滞はスイスにどんな影響をもたらすのか?スイスからの輸出額のうち、47%は欧州向け外部リンクだ。うち15%は対ドイツが占める。


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スイスは比較的小さい開放経済国家だ。貿易相手国の景気に大きく左右される。

スイス連邦工科大学チューリヒ校景気調査機関(KOF)のエコノミスト、イングヴィ・アブラハムセン氏外部リンクは「今日、バリューチェーン(価値の連鎖)は国際的に強く絡みあっており、スイス経済は輸出入ともに国外に依存している」と話す。「昔から近隣国はスイスにとって重要な国で、ドイツは最大の貿易相手国だ」

ドイツの重要性は低下

スイスの2018年の対独輸出額は440億フラン(約4兆7千億円)と、2000年の280億フランから増加。年率で2.5%増えている計算だ。

だが相対的にはドイツ経済の持つ重みは下がっている。対独輸出のシェアは、1995年は24%あったが、2011年には20%まで低下した。その後もシェアは低迷している。

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スイス連邦経済省管轄局(SECO)は、スイスの輸出額の伸びはグローバリゼーションを反映すると説明する。新興国市場が育ち、スイスにとってアジアなどの重要性が高まっている。これに伴って近隣国の貿易は相対的に重みが下がりつつある。

業種による違い

ドイツ経済がスイスにとって重要なのは今でも変わらない。だがドイツ経済が弱ったとき、スイスはどのくらい影響を受けるのだろうか?アブラハムセン氏は業種や企業によって異なると解説する。

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基本的に、ドイツ企業1社に依存するスイス企業はいない。1つの市場で需要が減退しても影響はほとんどない。

アブラハムセン氏によると、機械、電機、工学産業は特にドイツ経済への依存度が高い。多くのスイス企業がドイツに部品などを輸出するが、研究開発を通して2国は相互に強く影響し合う。自動車産業だけでもスイスのサプライヤーは3万4千人を雇用し、生産高は190億フランにのぼる。化学産業もドイツへの依存度が高い。

依存度の低い業種

時計や製薬業界では様相が異なる。ドイツも重要な輸出先ではあるが、需要は国の経済状況にさほど左右されない。金融業界もドイツ経済との連動性は薄い。

(独語からの翻訳・ムートゥ朋子)

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