The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイス農家の減少続く 有機農法や養鶏は増加

Cockerel
スイス西部バヴォワにある有機農場のように、牛や豚の数は減っているが鶏など家きんは増えている Keystone

スイスでは農場と農場従事者の数は減り続け、合併により農場規模は大きくなっている。また有機農業が重みを増している。

過去20年間で、スイスの農場のほぼ3分の1が姿を消した。スイス連邦統計局外部リンクによると、昨年の農場数は前年比1.6%減の5万38軒、従事者は1.5%少ない15万100人だった。利用されている農地面積(UAA)は105万ヘクタールだった。

州別の農場数はベルン(1万254軒)が最も多く、ルツェルン(4494軒)、ザンクト・ガレン(3904軒)、チューリヒ(3258軒)が続いた。前年からの減少数でみるとベルン142軒、チューリヒ88軒、ヴァレー89軒、ルツェルン67軒が目立った。

統計局によると、20ヘクタールを超える農場の割合は43%と、20年前の25%から大きく増えた。

有機農場

有機農法を取る農場も増えている。有機ガイドラインに従う農場は7284軒と、前年から3.6%増えた。農地全体のうち16%が有機農法を使っている計算だ。

農地総面積の58%に当たる60万5700ヘクタールは天然・人工の牧草地だった。うち38%が耕作地で、1万3400ヘクタールがブドウ園、7000ヘクタールが果樹園だった。

飼育される乳牛は1.7%、豚は4.1%ぞれぞれ減少した一方、鶏など家きんは2.5%増えた。羊や山羊の数はほぼ横ばいだった。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部