スイス・ルツェルン近郊のクリエンスの小学校の校庭開放を巡り、住民が抗議運動を起こしている。子供の騒ぐ声などを嫌い、日曜日の校庭使用が例外的に禁じられているためだ。8月に校舎の改装が完了するまでに規則を変えようと、住民らが奔走している。
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独語圏の日刊紙ルツェルナー・ツァイトゥングが6日報じた外部リンク。クリエンスは2009年春、域内の学校の校庭を週末も一般に開放する方針を決めた。だがその後に完成したブルンマット小学校については、周辺住民から「新しい遊び場ができれば騒音が酷くなる」と町に苦情が寄せられた。町は妥協策として週末は駐車場とサッカー場を除く校庭を閉鎖することを決めた。
ただこの例外措置は町議会など正統な手続きを経ておらず、明文化されていない。町議会オブザーバーのアニータ・ブルクハルト・キュンツラーさんは例外措置を決めた経緯を検証し、開放すべきかどうか検討するよう議会に働きかけている。「日曜を静かに過ごしたいという住民の思いを否定するつもりはないが、学校の校庭は公共のものであり、そのように使われるべきだ」(ブルクハルト・キュンツラーさん)
スイスは騒音に敏感な文化があり、教会、遊び場、リサイクルの空き瓶入れのような施設や設備から生じる騒音は法律による規制がある。ただ騒音の上限をどこで線引きするかは各自治体が決める。大きな自治体や都市では建築許可担当局や保安・警察が決める。
Swissinfo.ch/TM
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