たばこ製造大手フィリップモリスが来年、スイス国内で約350人の雇用削減を行う見込みがある。労働組合が地元メディアなどに語った。無煙たばこ製品業務に集中するためだという。
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対象となるのはスイス西部・フランス語圏のヌーシャテル、ローザンヌにある施設の従業員。数カ月前には、JTI外部リンクがジュネーブ本社従業員を268人削減すると発表している。
労働組合ウニアのヌーシャテル地域事務所は、ヴォー州の24時間新聞外部リンクに対し、人員削減を発表する内容の社内メールを見たと語った。同社は仏語圏のスイス公共放送(RTS)外部リンクに対し、2020年初期に詳細を公開すると語った。
同社は、無煙たばこ製品関連業務の増加に基づき、戦略の見直しを実施していることは認めた。
同社の広報担当トマッソ・ディ・ジョバンニ氏はRTSに「しばらく前に、我が社は煙のない世界、たばこが科学に基づいた害の少ない製品に急速に置き換えられる世界を目指すという我々の大望に沿って、組織的な変更を発表した」とコメント。新しい人員構成はその結果であり「現在、新しい課題に対応するための最良の組織構造を評価している段階。中央機能の変更を議論していることは明白だ」とした。
ウニアは、同社の人員削減は生産現場ではなく研究開発部門とみている。このため組合は、人員削減計画について公式に協議を持ち掛けられてはいないという。
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