ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)によると、4年後にシンガポールと香港が抱える非居住者の資産(オフショア資産)は合計でスイスと同じ規模に増える見込みだ。
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これはアジア太平洋地域における資産運用ブームを示すと同時に、金融危機後に強まった脱税への取り締まりがスイスにもたらした影響を反映している。
BCGが6月27日に発表した年報によると、スイスの銀行が保有するオフショア資産は2016年時点で世界最高額の2.4兆ドル(約270兆円)だった。BCGは2021年に2.8兆ドルに増えると予測する。
一方、シンガポールと香港のオフショア資産を合わせると2021年にはスイスに匹敵する規模になる見込み。アジア太平洋地域で百万長者・億万長者が爆発的に増えるためだとBCGは説明する。
2016年時点でシンガポールは1.2兆ドル、香港は8千億ドルのオフショア資産を抱える。
BCGは年報で「スイスのオフショア金融センターは全体の24%を占め、世界のトップであり続ける」としつつ、「しかし21年までそのシェアは低下するだろう」と記した。
民間調査会社のアジアン・プライベート・バンカーによると、UBSとクレディ・スイスはアジア太平洋地域での事業を拡大しており、プライベート・バンキングにおいて同地域の首位と第4位のシェアを誇るという。
(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)
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