チューリヒを拠点に活動するスイス人と日本人のエレクトロ・ポップ・デュオ「ティム&プーマミミ」の楽曲が、現在公開中のハリウッド映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」のサウンドトラックに使用されている。
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2004年から日本およびスイスの映像・メディア業界で様々な職務に従事。
「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、1989年に発表された士郎正宗の近未来SF漫画「攻殻機動隊」を原作としたハリウッド映画。90年代に人気を呼んだ原作漫画にはカルトなファンも世界的に多い。実写映画化にあたり、同作品に登場する草薙素子役をスカーレット・ヨハンソン、荒巻部長役を北野武が演じることでも話題となった。
この作品のサウンドトラックとして使用されているのが、スイス人と日本人のエレクトロ・ポップ・デュオ「ティム&プーマミミ」の「Acchi Kocchi」と「Ohayo Baby」の2曲だ。
実のところ、この2曲が同映画作品に使用されたことがわかったきっかけは、サウンド担当のティムさん届いた、ニューヨークに住む古い友人からの一通のメールだった。「僕の大好きなアニメが実写映画化された『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観に行ったんだ。いつも最後のエンドロールが終わるまで席を立たないんだけど、今日は特にそうしてよかったと思ってる。エンドロールにティム&プーマミミの名前を見つけたからね。おめでとう!」
ハリウッド映画に楽曲が使用されていたことを全く知らなかったティムさんは急いで所属レーベルに確認。今回使用された2曲は数年前に米国の映像制作者向けの音楽データベースに登録したもので、また多くの会社が所属レーベルと映画製作チームの間に入っていたため、映画の劇場公開後に知ることになってしまったことがわかった。
ティムさんは、スイスインフォに対し「ハリウッド作品に僕たちの曲が使われていると聞いて、本当に驚いた。はじめはフェイクニュースかと思った」と話す。ボーカルのプーマミミさんは「何よりも、私たちの名前が世界中の多くの人の目に入ることが嬉しい」とコメントした。
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スイスで名の知れた音楽家マニ・マッターの生誕80年を記念して先月2日、スイスで活躍する若手アーティストたちによる、マッターの名曲カバー・アルバムが発売された。その中に収められた20曲のうちの1曲は、スイス人と日本人エレクトロ・ポップ・デュオ「ティム&プーマミミ(Tim & Puma Mimi)」が日本語でカバーしている。その2人に、初の日本版マッターが誕生するまでのストーリーを聞いた。
今回発売されたマニ・マッターの名曲が収められたカバー・アルバム「Und so blybt no sys Lied(彼の曲はこうしてまだ残っている)」に収録された20曲の中の「Ds Lotti schilet (Yorime no Lotti)」を歌うのは、チューリヒを拠点にヨーロッパ各地で活躍するエレクトロ・ポップ・デュオのティム&プーマミミ。スイス人のティムさんがサウンドを担当し、日本人でボーカルのプーマミミさんが歌うこの曲は、アルバムの中で唯一、外国語でカバーされた曲だ。
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アカデミー賞にノミネートされているこの作品は、レオナルド・ディカプリオ演じる主人公、証券ブローカーだったジョーダン・ベルフォート氏の回顧録を原作としている。主人公を取り巻くのは、善良な顧客からためらいもなく何百万ドルもの大金をだまし取るブローカーたち。彼らの日常はセックス、ドラッグ、そして桁外れの豪遊。その中に、ベルフォート氏が違法に得た資産を隠匿するために近づいた、ジュネーブの銀行家が登場する。
その人物はスイスのプライベートバンク「ユニオン・バンケール・プリヴェ(UBP)」の行員。ベルフォート氏の依頼を即座に受け入れる、温厚だが不正を厭わない人物として描かれている。映画の中では、退廃的な生活を送りウォール街でマネーロンダリング(資金洗浄)に関わるスイス人女性と不倫関係にある。
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