スイスの視点を10言語で

スイス在住日本人の医療支援ネットワーク発足へ

外国人の医者
海外で医者にかかるとき、言語がハードルになりやすい Keystone / Nadine Andrey

スイス在住日本人の医療・健康支援を目的とした、現地の日本人医療・福祉関係者らによる非営利団体「ジャムズネット・スイス」が1日、発足する。

同団体は、スイスの高齢者施設で介護職をしているリッチャー美津子さん(54)が中心となって立ち上げた。

おすすめの記事
高齢者施設への家族訪問

おすすめの記事

スイスの高齢者施設を見舞ったコロナ危機

このコンテンツが公開されたのは、 新型コロナウイルス危機は、スイスの高齢者施設にも大きな影響を与えた。お年寄りや介護士はこの非常事態にどう向き合ったのか。

もっと読む スイスの高齢者施設を見舞ったコロナ危機

海外で医療サービスを受ける日本人にとっては言語が1つの壁となる。非英語圏で、公用語が4つあるスイスではなおさらだ。

スイス国内には日本人医師や介護士、カウンセラーがいるが、在住日本人支援に特化したネットワークは今までなかった。

元看護師のリッチャーさん自身も「在住日本人の医療・介護相談に応じる中で、専門職同士で情報交換できる場が必要だと感じていた」という。新型コロナウイルス危機による健康不安への高まりも背景にあった。

団体はウェブサイト外部リンクなどを通じて日本語で医療福祉情報を発信し、在住日本人の医療・健康相談に応じる。講演会なども行う。

おすすめの記事
高齢者

おすすめの記事

海外在住の日本人 老後にどんな不安を感じている?

このコンテンツが公開されたのは、 世界には135万人の日本人が国外で暮らす。かつて高齢者が住みやすいランキング1位に輝いたスイスであっても、日本人にとっては全くの異国の地。海外の日本人たちは、老後に関してどんな不安を抱えているのだろうか。

もっと読む 海外在住の日本人 老後にどんな不安を感じている?

リッチャーさんは「スイス在住日本人のニーズに合った形を見極めながら、在留邦人の『よろず相談所』として活動していきたい」と話す。

ジャムズネット外部リンク(邦人医療支援ネットワーク)は2006年、米国日本人医師会が中心となってニューヨークに設立した官民連携の非営利団体が始まり。日本、カナダ、アジア、ドイツに支部があり、ネットワークは世界46カ国に広がる。スイスは独立組織として連携を図る。

おすすめの記事
マスク

おすすめの記事

スイスでマスクを作り続ける日本人

このコンテンツが公開されたのは、 新型コロナウイルス危機下のスイスで、布マスクを作り続けている日本人がいる。自分や周りを感染から守る「優しさのシンボルを届けたい」と200枚を縫い上げ、その輪は欧州、ユーラシア大陸にも広がった。

もっと読む スイスでマスクを作り続ける日本人

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

茶色い除湿器

おすすめの記事

ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。

もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
Xマークの画面

おすすめの記事

スイスでX離れ進む

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。

もっと読む スイスでX離れ進む
ベルジエ報告

おすすめの記事

「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱

このコンテンツが公開されたのは、 スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。

もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
整備中の飛行機

おすすめの記事

スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠

このコンテンツが公開されたのは、 スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。

もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
署名の入った箱

おすすめの記事

国民投票に向けた署名がまたも偽造

このコンテンツが公開されたのは、 医療品の安定供給を求める国民投票に向けて集められた署名のうち、3600筆以上が無効な署名だったことが明らかになった。

もっと読む 国民投票に向けた署名がまたも偽造
エリック・ヘンニさん

おすすめの記事

スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト

このコンテンツが公開されたのは、 1964年東京オリンピックで銀メダルを勝ち取ったスイス人柔道家のエリック・ヘンニ(Eric Hänni)さんが25日、86歳で死亡した。スイス柔道・柔術協会が発表した。

もっと読む スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部