スイス国内のスーパーマーケットで販売されている子供向け食品の大半に、過剰な糖分、塩分、脂肪分が含まれていることが消費者連盟の調査外部リンクで分かった。
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フランス語圏の日刊紙ル・マタン日曜版とドイツ語圏の日刊紙ターゲスアンツァイガー日曜版が報じた。
フランス語圏の消費者団体(FRC)、ドイツ語圏の消費者団体(SKS)、イタリア語圏の消費者団体(ACSI)が4月、スーパー大手のコープ、ミグロ、アルディ、リドルで販売されている3歳以上の子供を対象とした344品を調べた。
調査の結果、94%が世界保健機関(WHO)の定めるバランス栄養食の基準を満たしていないことが判明。最も多かった理由は過剰な糖分で、277品が該当した。
ジュネーブ大学病院のナタリー・ファープール・ランバート医師はル・マタン日曜版に対し、「菓子類に糖分が含まれているのは誰もが知っている。だが製品パッケージの多くにはトウモロコシやミルク、果物など、親にヘルシーな内容をイメージさせるイラストや画像が使われている」と指摘した。
FRCの食品専門家、バーバラ・プフェンニガー氏によると、子供はマーケティング戦略の餌食(えじき)になりやすい。パッケージに好きな動物やキャラクターが描かれている方が良い製品だと思うからだという。同氏はル・マタン日曜版に対し、「実際に、不健康な食品にそのようなイラストや画像を使うことを禁止している国もある」と話した。
FRCは、子供向けの全ての製品に、食品に含まれる栄養価を示した「ニュートリスコア(Nutri-score)」を記載するよう求めている。
(英語からの翻訳・大野瑠衣子)
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