スイスの医薬品価格は他の欧州主要諸国に比べて高い。特にジェネリック医薬品の価格差は2倍近くに上る。
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スイスの製薬業界団体インターファーマ外部リンクと健康保険協会サンテスイス外部リンクの調査によると昨年、スイスの特許取得済み医薬品の価格差は7%で、前年の9%から減少した。
両団体によると、為替レートと連邦内務省保健局の薬価管理が要因。価格引き下げにより3億2500万フラン(約360億円)が削減できるという。
>>2018年末、政府は医薬品価格の引き下げを決定
しかし、ジェネリック医薬品価格は類似市場の2倍のまま。スイスではジェネリック医薬品の購入が少ない傾向があり、販売量では全体の23%、売上では18%にとどまる。英国は販売量が全体の85%、売上高では38%だ。
たとえば、スイスでは、特許取得済みの鎮痛剤ダファルガン外部リンク1箱は、ジェネリック医薬品のパラセタモールより6.95フラン(約770円)高い。だが売れているのはダファルガンの方だ。パラセタモールの昨年の売り上げは6万5千箱、122万フランだったのに対し、ダファルガンは90万個、2310万フランだった。
サンテスイスは、このような格差はあるにせよ、特許取得済み医薬品ではなくジェネリック医薬品を購入することで節約が期待できると話す。
同報告書は第10版を数える。スイスで最も売れ行きの良い医薬品250種類の価格を、ベルギー、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、英国、オランダ、オーストリア、スウェーデンと比較した。
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