イヴァン・ブルゴーニュさん。2017年、ヴォー州ローザンヌのレマン湖で
Keystone
スイスの著名な航海士イヴァン・ブルゴーニュさん(46)が、太平洋と大西洋を結ぶ北米の北極沿岸航路「北西航路」の単独航海に成功したとする記録について、うそではないかとの疑惑が持ち上がっている。
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ブルゴーニュさんは、7500キロメートル超の距離をモーターなしの小さなカタマランボートで、単独、独力航海したとされる。
スイスのフランス語圏出身のブルゴーニュさんは今年のジュネーブ国際発明展で、ソーラーエネルギーで動く巨大ヨットで海上のプラスチックごみを回収するプロジェクトを発表し、注目を集めた人物だ。
>>巨大ヨット「マンタ」で海のプラスチックごみをきれいに
この単独航海成功に疑問を呈したのは独語圏の日刊紙NZZで、ブルゴーニュさんは航海中に複数の航海士の手助けを受けたと主張した。オランダの船がブルゴーニュさんのボートを約150キロメートルけん引し、悪天候に見舞われた6日間、寝床と食料を提供したという。
また、別のドイツ人航海士スザンネ・フーバー・カーフェイさんが同紙のインタビューに応じ、ブルゴーニュさんに船を係留するアンカーチェーンを提供したと発言。その際、ブルゴーニュさんに口止めされたと語った。
ブルゴーニュさんはドイツのセーリング誌の取材に対し、疑惑をきっぱりと否定。一度、港を離れるときに数百メートルけん引してもらったことはあったが、航海中はずっと一人だったと主張した。
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