The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

IMF、スイスの経済成長率見通しを3%に上方修正

ポスターを焼く中国人男性
米中貿易戦争が世界経済見通しに暗い影を落としている Copyright 2018 The Associated Press. All rights reserved.

国際通貨基金(IMF)は9日に発表した世界経済見通しで、スイスの2018年の経済成長率予測をこれまでの2.3%から3%に引き上げた。

2018年、2019年の世界全体の実質経済成長率は、7月時点の予想から0.2ポイント引き下げいずれも3.7%と予測。米国が絡む貿易戦争の継続的な脅威、合意なしの英国のEU離脱(ブレグジット)の可能性に加え、欧州連合の成長の遅れ、一部の新興経済国のボラリティ(金融商品価格の予想変動率)が要因という。

一方、IMFはスイスの経済状況について、比較的安定しており企業間の取引条件が改善されているとした。スイス連邦政府は9月、2018年の国内総生産(GDP)予測を2.4%から2.9%に引き上げた。スイス経済研究所(KOF)もスイスの経済見通しについては好感している。

しかしスイスが欧州連合(EU)の二国間関係において慎重な姿勢であること、また他国が絡む国際的なリスク要因が懸念材料とされている。

IMFは来年のスイス国内の経済成長について、世界のGDP成長率の下落に伴い失速する可能性があるとも指摘した。IMFは2019年の世界のGDP成長率を2%から1.8%、2023年までに1.7%に落ち込むと予測した。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部