スイス連邦運輸省交通局は19日、ドーモ旅行社外部リンク(Domo Reisen、本社チューリヒ州グラットブルック)に対し、国内初となる格安長距離路線バスの運行を認可したと発表した。国内3路線を走る。
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3月から、ザンクト・ガレン~チューリヒ~ビール(ビエンヌ)~ジュネーブ空港、チューリヒ空港~バーゼル~ルツェルン~ルガーノ、クール~チューリヒ~ベルン~シオンの3路線を走らせる。
同社の営業許可は2020年末まで有効。停留所や便数は営業許可で指定されており、往路・復路でそれぞれ1日1~2便を予定している。
政府はこれまで、国内の交通網に民間の競争を持ち込まない姿勢を採ってきた。現在、国外企業がスイス国内の2地点間でモノや人を輸送する「カボタージュ(沿岸貿易)」は法律で禁止されている。
だが昨年夏、交通機関や州との協議の結果、現存の公共交通機関にとって深刻な競争相手とはならないなどとする意見を受け、方針を転換。今回、初めて営業許可が下りることになった。
交通局によれば、ドーモ社は従業員の就労環境や給与面で厳しい基準を満たす義務があり、現存の公共交通インフラと共存する形で運行する。
同社の公式サイト外部リンクによると、運賃はスイス連邦鉄道(SBB)が販売する公共交通の年間乗り放題カードや半額カードが使える。チューリヒ~ベルン間は片道11.50フラン(約1300円、半額カード適用)から。所要時間は約2時間。電車は、半額カード適用で25.50フラン(2等席)と割高だが、所要時間は1時間。
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