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スイス山型チョコ「トブラローネ」、マッターホルンのイラスト廃止へ

トブラローネのパッケージ
新しいパッケージにはマッターホルンのイラストに代わり、「モダンな山のロゴ」が掲載される。マッターホルンのイラスト内に隠された「クマ」は引き続き採用される Keystone / Martin Ruetschi

スイスの山型チョコレート菓子「トブラローネ」のパッケージから、マッターホルンのイラストが廃止されることになった。生産拠点の一部国外移転に伴った決定で、同ブランドを所有する米食品・飲料大手モンデリーズ・インターナショナルが3日、発表した。

広報の発表によると、スイス製の表記基準を定めた「スイスネス法」に基づき、スロバキア産の製品には「Made in Switzerland」の文字も記載されなくなる。新しいパッケージにはマッターホルンのイラストに代わり、「モダンな山のロゴ」が掲載されるという。マッターホルンのイラスト内に隠された「クマ」は引き続き採用される。

新パッケージにはトブラローネの創業者のサインも入る。ただ、すべてのトブラローネ製品のパッケージが変更されるのか、スロバキア産のみとなるのかについては明言していない。

2017年施行のスイスネス法は、スイス製と表記するための基準を厳しく定めている。スイスブランドの悪用を防止し、スイスに製造拠点を置く企業の優位性を長期にわたり保証することを目的としている。

スロバキアの首都ブラチスラバでの製造は、10~12月に開始する予定。これまでトブラローネのすべての生産を担ってきたベルンの生産ラインは継続する。

トブラローネは、テオドール・トブラーとエミール・バウマンが考案。1908年から生産されている。名前は、共同発明者の名前「トブラー」と、イタリア語でハチミツとアーモンドのヌガー(ソフトキャンディの一種)を意味する「トローネ」を組み合わせた。スイスの名峰マッターホルンは1970年にパッケージに登場した。

英語からの翻訳:大野瑠衣子

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