ドイツの「スイスの深地層処分に関する専門家グループ(ESchT)」は17日に発表した報告書で、スイス北部レーゲルン地方はスイスの核廃棄物最終処分場の建設候補地として適切であるとの見解を示した。
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放射性廃棄物管理協同組合ナグラ(NAGRA外部リンク)が建設地として提案したチューリヒ北部レーゲルン地域はドイツ国境付近に位置する。ドイツ連邦環境・自然保護・原子力安全・消費者保護省(BMUV)の委託で作成されたESchTの報告書は、NAGRAの示した根拠は原則として理解でき、妥当であるとした。
ESchTは、候補地の適性調査後に得られた「技術的安全性に関する最新の知見」に基づき見解をまとめた。17ページの報告書の中で、スイスは科学的で透明性のある手続きに基づき候補地を選出しており、ドイツの放射性廃棄物の処理場の立地選定に関する立地選定法の要件を満たしていると結論付けた。また、アールガウ州ヴュレンリンゲンにある中間貯蔵施設で、あらゆる種類の放射性廃棄物を処分容器に格納するというNAGRAの判断は妥当だとした。
特に核廃棄物の輸送ルートに関する情報を適切な時期に提供するようNAGRA提言した。また、地元関係者と協働するよう求めた。
連邦エネルギー省エネルギー局(BFE/OFEN)は先月12日、放射性廃棄物を深層地層に埋蔵して処分する施設の建設候補地として、ドイツ国境からほど近いレーゲルン北部をNAGRAが選出したと発表した。スイスにおける放射性廃棄物最終処分場の選定は、既に約半世紀前から続いている。候補地として、スイス北部のレーゲルン地方、チューリヒ州ヴァインラント地方、アールガウ州ジュラ東部の3地域が挙がっていた。
英語からの翻訳:シュミット一恵
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