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世界一遅い特急列車「スイス氷河特急」でパノラマ車窓の旅をじっくり楽しむ

雪見路線を走るパノラマ車窓の「スイス氷河特急」 swiss image

  雄大なスイス・アルプスの絶景をゆったりと満喫できる赤い列車「氷河特急」。「特急列車」という名前とは裏腹に、平均時速34kmという「鈍行」で、サンモリッツとツェルマット間の壮大な雪景色の中を8時間かけて走る。

 1930年創業という歴史あるこの「氷河特急」は、スイスの代表的な山岳地帯を横断し、七つの谷、291の橋、91のトンネルを抜け、標高2046メートルのオーバーアルプ峠を通り抜ける。春は彩られた花の咲く薄緑の草原を駆け抜けるのだが、冬に雪の降る白銀の世界を赤い列車が走る姿は、一際目を引くものだという。

アルプスの絶景を鈍行でゆっくり満喫できる「氷河特急」は、スイスを訪れる世界の観光客を魅了する Rhaetische Bahn

 列車の中では、急勾配を走るということで、グラス中のワインが水平になるように作られたという氷河特急の名物「傾いたワイングラス」でワインをゆっくり楽しみながら、極上の気分でスイスが誇る景色を満喫できる。

氷河特急ルートは、スイスの代表的な山岳地帯を横断し、七つの谷、291の橋、91のトンネルを抜ける絶景の旅 Rhaetische Bahn

 大きな車窓で雪見路線を楽しむことができるともいわれるパノラマ車両の氷河特急ルートは、スイスの観光客を今までも魅了してきた。そんな中、新たなパノラマ車両が4月から運行するという。スイス・アルプスの南北を結びゴッタルドベーストンネルを通るゴッタルド鉄道では、最新のパノラマ列車「ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス」が運行を開始し、フリューレン~ティチーノ州間の絶景を楽しむことができるようになる。


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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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