スイス連邦政府の公務員は1日から、通勤中に電車の中で電子メールに対応したり、電話をかけたり、議事録を読んだりした時間を勤務時間にカウントできるようになった。
このコンテンツが公開されたのは、
ドイツ語圏の日曜紙ゾンタ―クス・ツァイトゥングによると、連邦政府の労働形態の在り方を定めた指令の改正に伴う措置。ただし直属の上司からの承認が必要だという。
これまで、こうしたケースが認められるのはあくまでも特例だった。
連邦人事局の担当者は同紙に対し、現在3万8千人いる公務員のうち、どれくらいの人数が現在、通勤中の「勤務」を認められているのか、また何人が新しい規則を利用するかはわからないとした。
ザンクト・ガレン大学のトマス・ガイザー教授(労働法)は、オフィス外でメールを読むことは法的に勤務時間としてカウントされるべきだと指摘する。
ガイザー教授はスイス公共放送(SRF)に「自由時間に仕事の電話やメールをするのは仕事であり、余暇ではない」と語った。
この変更は、4つの連邦職員組合が昨年出した要求に伴うもの。またデジタル化により民間・公共の両部門で、より柔軟な仕事の取り決めが可能になったことも背景にある。
連邦統計局によると、スイスでは2017年、10人中9人(合計400万人)が何らかの手段を使って通勤しており、その3分の1近くが公共交通機関だった。通勤時間は平均30分だった。
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
おすすめの記事
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
このコンテンツが公開されたのは、
米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、スイスでの人員削減を計画している。
もっと読む ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
おすすめの記事
「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。
もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
おすすめの記事
スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
このコンテンツが公開されたのは、
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。
もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
おすすめの記事
ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
ユングフラウ鉄道グループは、ユングフラウヨッホの2024年の来場者が105万8600人となり、2015年以来6度目の100万人の大台を超えたと発表した。
もっと読む ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
おすすめの記事
2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは2024年の企業倒産件数が過去最高を記録した。
もっと読む 2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
おすすめの記事
国民投票に向けた署名がまたも偽造
このコンテンツが公開されたのは、
医療品の安定供給を求める国民投票に向けて集められた署名のうち、3600筆以上が無効な署名だったことが明らかになった。
もっと読む 国民投票に向けた署名がまたも偽造
続きを読む
おすすめの記事
スイス人も通勤ストレス?通勤の実態
このコンテンツが公開されたのは、
過去数十年の間に急速に増加したスイスの通勤者数。スイス人もまた、日々の通勤にストレスを感じています。下のボックスの「あなたの通勤ルート」にスイス国内の通勤ルートを入力後「いってらっしゃい!」をクリックするか、そのまま「通勤していない」をクリックして、スイスの通勤の実態を見てみましょう!
もっと読む スイス人も通勤ストレス?通勤の実態
おすすめの記事
レマン・エクスプレスが15日開通
このコンテンツが公開されたのは、
フランスースイス国境にまたがる新しい地域急行鉄道網「レマン・エクスプレス」の開通式が12日、開かれた。スイスのシモネッタ・ソマルーガ連邦運輸相は、国境を越えた鉄道網がスイスとフランス間の輸送に革命をもたらすだろうと語った。正式な開通は15日。
もっと読む レマン・エクスプレスが15日開通
おすすめの記事
スイス人 列車移動は欧州一
このコンテンツが公開されたのは、
ユーロスタット(欧州統計局)によると、スイス人は昨年、1人当たりで平均71回列車に乗り、鉄道で2398キロメートル移動した。1人当たりの移動距離では欧州トップだ。
もっと読む スイス人 列車移動は欧州一
おすすめの記事
スイス鉄道、遅延増加に緊急対策
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB/CFF)の遅延が原因で時間通り目的地に到着できていない利用者は1日平均12万5千人に上り、多い日は30万人にまで膨れ上がる。SBBはこの問題を重く受け止め「さらなる取り組みが必要である」とし、緊急対策に乗り出した。
もっと読む スイス鉄道、遅延増加に緊急対策
おすすめの記事
越境労働者がスイス人から職を奪っているわけではない?
このコンテンツが公開されたのは、
隣国から国境を越えてスイスに働きに来る労働者が、スイス人から職を奪っているわけではないし、むしろスイスの労働市場にメリットをもたらしている―。何かと否定的な見方をされる越境労働者について、スイス人の経済学者たちがこんな研究結果を発表した。
もっと読む 越境労働者がスイス人から職を奪っているわけではない?
おすすめの記事
外国からスイスに通勤する越境労働者、過去最多
このコンテンツが公開されたのは、
隣国から国境を越えてスイス国内に毎日通勤する越境労働者の数は今年、32万5千人と過去最多を記録した。特にイタリア語圏ティチーノ州とフランス語圏ジュネーブ州での増加が顕著だ。
もっと読む 外国からスイスに通勤する越境労働者、過去最多
おすすめの記事
スイス鉄道、「時間通りで安全」は本当?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は欧州の旅客輸送で最も効率的な鉄道とされる。だが不満の声がないわけではなく、いつまで高評価が続くかは分からない。
もっと読む スイス鉄道、「時間通りで安全」は本当?
おすすめの記事
スイスの鉄道駅、全面禁煙へ
このコンテンツが公開されたのは、
世の中には愛煙家もいれば、嫌煙家もいる。スイスでは15歳以上の喫煙率は27.1%。15~24歳に限ると31.7%と、喫煙はさらに一般的だ。
もっと読む スイスの鉄道駅、全面禁煙へ
おすすめの記事
交通
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは、電車やバス、路面電車が全土を広く網羅し、車がなくてもスイスを回ることが出来る。
もっと読む 交通
おすすめの記事
スイスの鉄道、国内の一部駅で構内禁煙を試行
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は1日から一部の主要駅で、構内の禁煙を試験的に始めた。期間は1年間。SBBは将来的に、全ての駅を禁煙にする計画を進めている。
もっと読む スイスの鉄道、国内の一部駅で構内禁煙を試行
おすすめの記事
物価の高いスイス 節約術教えます
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは物価が高い。それは周知の事実だ。でも、バーゲンなどを利用すればお得に買い物ができる。スイスで出費を抑えるにはどうしたらいい?スイスインフォが読者から寄せられた、とっておきのヒントを紹介する。
もっと読む 物価の高いスイス 節約術教えます
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。