ゴッタルドベーストンネルの入り口で発生した渋滞は1999年以降最大となった
Keystone
スイス南東部のサン・ベルナルディーノトンネルで24日早朝、18日のバス火災以降続いていた通行止めが約1週間ぶりに解除された。
このコンテンツが公開されたのは、
バス火災により、トンネル内の全長約100メートルのエリアが損傷。ほとんどが電子機器や安全装置の故障で、修理作業のため通行止め解除に時間がかかっていた。点検作業のため、26日の午前1時~3時は一時通行止めとなる。
18日午後、トンネル出口の500メートル手前でドイツの22人乗り長距離バスから火災が発生。乗客は全員避難して無事だったが、事故の影響でトンネルは閉鎖。代替ルートのゴッタルドベーストンネルの北側入り口が最大28キロメートル渋滞するなど周辺の幹線道路に大きな乱れが生じた。
>>3連休を襲ったゴッタルドベーストンネルの大渋滞
サン・ベルナルディーノトンネルはスイスからイタリアなど欧州南部に抜ける幹線道路上にあり、スイスを南北に縦断するゴッタルドベーストンネルの代替ルート。週末は観光客の車などで混み合う。事故が起きた18日は、3連休の前日だった。
おすすめの記事
スイス、PFASの規制強化を検討
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。
もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日に行われ、韓国のパク・ユンジェさんが優勝。群馬出身の安海真之介さんが3位で入賞した。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
おすすめの記事
スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
このコンテンツが公開されたのは、
世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。
もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
おすすめの記事
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。
もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
続きを読む
おすすめの記事
スキーリゾートのスプロール現象、集約型インフラが有効?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァリス(ヴァレー)州にある人気のスキーリゾート地ヴェルビエで、都市が無秩序に拡大する「スプロール現象」が進み、交通渋滞を引き起こすなど問題になっている。この現象に詳しい連邦工科大学ローザンヌ校の研究者フィオナ・ピア氏は緩和策として、住宅や公共施設、交通機関を一つの建造物に集約したインフラモデルの導入を提唱。自然に優しくより多くの観光客を収容できるメリットもあるという。スイスインフォの記者がヴェルビエで同氏に話を聞いた。
ヴェルビエは1950年代にスキーリゾートを開業。国内の他のリゾートと同様、統一的な都市交通計画がないまま自然発生的に発展してきた町だ。11月下旬の曇った日にもかかわらず、景観は息をのむほど美しく、町は華やかに飾り立てられている。スキーシーズンの繁忙期はまだ先だが、道路は車で混雑。歩くのが一苦労だ。
ピア氏は「ヴェルビエの面積は約5平方キロメートルで、徒歩で回るには広い。この町は車の利用を前提に発展してきた」と説明する。
交通事情は悪い。バスと乗用車が同じ車線を走り、車以外に有効な移動手段がない。ピア氏は、騒音と交通の不便さが町の深刻な問題だと指摘する。
もっと読む スキーリゾートのスプロール現象、集約型インフラが有効?
おすすめの記事
安い、速い、環境に優しい カーゴバイクがスイスで人気
このコンテンツが公開されたのは、
首都ベルンではカーゴバイクの数はそれほど多くないものの、使う人は着実に増えている。例えばインドでおなじみの三輪タクシー「リキシャ」もその一つ。運転手のソーハン・ラルさんはインドのスラム出身だが、今はこの町で電動アシスト…
もっと読む 安い、速い、環境に優しい カーゴバイクがスイスで人気
おすすめの記事
ゴッタルド 第2道路トンネル計画をめぐる激しい議論
このコンテンツが公開されたのは、
老朽化が進むゴッタルド道路トンネルは補修の必要に迫られている。工事の間も、南北を結ぶ重要な交通路の機能を保障するため、連邦政府は第2道路トンネルの建設を提案。だが、反対派は交通量や環境にかかる負担の増大を懸念している。この案件は2月28日の国民投票にかけられる。
もっと読む ゴッタルド 第2道路トンネル計画をめぐる激しい議論
おすすめの記事
鉄道インフラの新しい財源に関する法案を問う
このコンテンツが公開されたのは、
交通渋滞を緩和させ、電車内の座席数を増加。長距離電車を30分ごとに運行させ、すべての地域へ路線を拡張、貨物輸送も増強させる。政府と議会が提案する「鉄道のインフラ拡充と費用に関する法案(FABI/FAIF、以下FABI法…
もっと読む 鉄道インフラの新しい財源に関する法案を問う
おすすめの記事
事故多発 危険なトンネルの出入口
このコンテンツが公開されたのは、
交通量が国内最大のグブリストトンネル(Gubrist-Tunnel)で頻繁に起きる事故がこの事実を明らかにしている。 スイス全土に張り巡された高速道路は全長1800キロメートルに及ぶ。うち、11%から12%の道路上に2…
もっと読む 事故多発 危険なトンネルの出入口
おすすめの記事
国土の狭いスイスでも通勤のストレス
このコンテンツが公開されたのは、
長距離の通勤は費用がかさむ上に環境を汚染するという難点がある。しかしその反面、移動中にほかの人と話をしてリラックスしたり、私生活と仕事を切り離す距離を置けたりという利点もある。 増える長距離通勤 世界の人々は職場まで長…
もっと読む 国土の狭いスイスでも通勤のストレス
おすすめの記事
新ゴッタルドトンネルに寄せられる「称賛の嵐」
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの交通政策に対し外国から寄せられる「称賛の嵐」に、顔を赤らめそうになるというロイエンベルガー運輸相に話を聞いた。 swissinfo.ch : あなたにとってトンネルとは何ですか? ロイエンベルガー : 山の克服で…
もっと読む 新ゴッタルドトンネルに寄せられる「称賛の嵐」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。