スイス国内の銀行が保有するロシア人顧客の資産は1500〜2千億フラン(約18~25兆円)に上ることが、スイス銀行協会(SBA外部リンク)の試算で分かった。
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SBA外部リンクのマルセル・ローナー会長が15日の年次記者会見で明らかにした。
2020年における国内の銀行の運用資産総額は7兆8790億フランだった。
ローナー氏は、スイスの対ロシア経済制裁で凍結された資産総額については明言しなかった。
ただスイスの通信社Keystone-SDAによると、ローナー氏はスイスの金融機関が来年6月までに連邦経済省に資産を報告しなければならない点に触れ、正確な資産総額は後で明らかになる可能性があると述べた。
制裁対象となったロシア人顧客は、スイスの銀行口座からの預金引き出しや、10万フランを超える預金はできなくなっている。
スイス連邦政府は先月28日、欧州連合(EU)の対ロシア制裁に追随すると発表。スイスの中立政策との両立を巡り議論が起こった。
政府は、過去数週間に発表されたEUの追加制裁を受け、更なる措置について検討すると述べた。
(英語からの翻訳・大野瑠衣子)
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