好調を示すスイス経済の裏で、中高齢者の雇用情勢は悪く、失業した中高齢者は再就職に苦労していることがわかった。フランス語圏の日刊紙ル・マタン日曜版が報じた。
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ベルン応用科学大学の調査で、スイス国内に住む50歳以上の失業者のうち13.9%しか正規雇用で再就職していないことがわかった。再就職しない中高齢失業者のほとんどは、失業手当(失業保険)の受給期間が終わったあと、生活保護を受けている。
スイスは教育制度に優れ、失業率は低水準を維持している。それでも高齢者にとっては厳しい就職環境であることが浮き彫りになった。
>>スイスの院卒の失業率に関する最新の調査結果を読む
スイス社会保障会議(SKOS/CSIAS)外部リンクの報告によれば、失業手当受給期間が過ぎ権利を失効し、社会保護を受けている55~64歳の人口は2010年から2016年の間に倍増した。
SKOSは、失業者が55歳以上で、職を失うまでに20年以上働いていた場合は、失業手当の所定給付日数を520日以上にすべきだと提案。連邦経済省はル・マタンに対し提案を検討するとコメントした。
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