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3日、スイスでは、多くの地方が冬の嵐「ブルクリント」に見舞われ、列車の脱線事故、道路の通行止め、飛行機の欠航などの混乱が起きた。
高地では風速約55.6メートル、低地では風速47.5メートルの強風を記録した。そのため、州警察のなかには、どうしても必要な場合でない限り自宅から出ないよう住民に勧告するところもあった。
これまでのところ、被害はスイス西部に集中している。3日午後、ベルン州レンク近郊で列車が強い突風のため脱線し、8人がけがをした。ベルン州警察によれば、重傷者はいなかった。
高速道路A1線のソロトゥルン州エーンジンゲン―ベルン間で、道路上に送電線が落下し、数台のトラックが横転する(写真下)などの事故が発生した。これらの事故により、道路が2時間余り完全に通行止めになった。
3日早朝、スイス・フランス国境のユーロ・エアポート(バーゼル・ミュールーズ空港)では、数時間にわたって飛行機の運航が停止された。スイス連邦鉄道(SBB/CFF)も観光客で混み合うユングフラウヨッホ行きの鉄道を含む各線の運転見合わせを発表した。
さらに東では、チューリヒ空港で強風による飛行機の遅延や欠航があった。最新の情報は同空港の公式ホームページ外部リンクで確認できる。
南部では、ヴァレー州コンテで、雪崩の危険があるとして住民20~40人に避難勧告が出た。勧告は、SMSで、3日午前10時までに自宅から避難するよう住民に伝えられた。
首都ベルンでは、中央駅前の広場を飾っていた高さ13メートルのクリスマスツリーが横倒しになった(ツイッター下)。地元当局の話では、このツリーは3日中に撤去される予定だ。
スイス気象台外部リンクは引き続き5段階中の警報3を発出している。冬の嵐「ブルクリント」は、今後、アルプスの北側に沿ってスイスを東へ横断すると見られる。
swissinfo.ch and agencies
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