スイス連邦核安全監督局(ENSI)は6日、補修のため3年間稼動停止していたベツナウ第1原子力発電所の再稼動を認めたと発表した。
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アールガウ州にあるベツナウ第1原発は1969年に設立され、世界最古の原発の一つ。原子炉圧力容器の壁の材質に異変がみつかり、2015年3月から稼動を止めていた。
ENSIは原子炉に安全上のリスクはないと表明した。
発表を受け、同原発を運営するアクスポ社は今月末には原子炉を運転開始できるとの見通しを示した。だが環境団体からはENSIの決定に対し「全く無責任だ」と早くも抗議運動が起きている。
ベツナウ第1原発は圧力容器に使われているスチール製部品の品質検査のために稼動停止している2基のうちの一つ。ベツナウ第2原発は1971年に建設された。
≫スイスの原発の老朽化問題について
スイスには5基の原発があり、エネルギー需要の34.5%を賄う。研究や医療分野に使う電気に原発を当てている。
17年5月、スイスの有権者は原子力発電の撤廃やエネルギー消費の削減を通じ、再生可能エネルギーの利用を促す新エネルギー法を国民投票で可決した。
ベルン近郊にあるミューレベルク原発(72年造)は19年末の廃炉が決まっている。
SDA-ATS/jc
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47年間稼動していた世界最古のベツナウ第一原発は2015年3月から稼動を一時停止しているが、同年の夏、圧力容器の壁の材質に不規則性が見つかった。約925箇所でみられるその欠陥は中性子線に最もさらされている圧力容器の上部で発見された。
アクスポにとって、この欠陥は1965年に圧力容器が製造された頃から認識されており、当時許容範囲とされてきたものであることは疑う余地がなかったという。そのことを証明するためアクスポは、同圧力容器を製造した仏ル・クルーゾ社(Le Creusot)の製造条件の下、複製模型を英国で作らせた。
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