スイスのクライン・マッターホルンとイタリアのテスタ・グリジアを結ぶ新しいロープウェイの建設が可能になった。スイス景観保護財団とツェルマット山岳鉄道が25日、合意に達したと発表した。スイス景観保護財団は建設に対して異議を申し立てていた。
このコンテンツが公開されたのは、
両当事者は「双方の利益を考慮した」合意書に署名した。これによりスイス景観保護財団は、テスタ・グリジアとクライン・マッターホルン間予定されているロープウェイのライセンスと計画承認に対する連邦運輸省交通局(BAV/OFT)への異議を取り下げることになった。
合意にあたり、質の高い観光と自然に配慮したアプローチを促進するとツェルマット山岳鉄道は約束した。また連邦運輸省交通局から営業許可が下り次第、現在チーメ・ビアンケ・ラージ(イタリア領)とクライン・マッターホルン及び国境沿いのリフトの間を運行する資材運搬用ケーブルカーを、現在の夏スキーゲレンデの規模に縮小する。さらに、山頂ステーションの屋外照明とふもとのロープウェイ乗り場の色彩に関して、景観にとけこむデザインを採用することで合意した。
これによりロープウェイの建設は直ちに開始される。ロープウェイは年中無休でツェルマットとイタリアを結び、建設費用は約3千万フラン(約33億円)。操業開始は2021年を予定する。
おすすめの記事
スイス住民の12人に1人が貧困ラインを下回る
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局が31日発表した最新調査で、2023年のスイスの貧困率は前年比ほぼ横ばいの8.1%(約70万8000人)だったことが分かった。
もっと読む スイス住民の12人に1人が貧困ラインを下回る
おすすめの記事
ミャンマー地震、スイス開発援助団体が緊急支援
このコンテンツが公開されたのは、
ミャンマー中部を震源とする大地震の発生を受け、スイスの開発援助団体は29日、緊急救援物資などの供与を行うと発表した。
もっと読む ミャンマー地震、スイス開発援助団体が緊急支援
おすすめの記事
スイスで29日に部分日食
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは29日に部分日食が観測される見込み。午前11時20分頃に月が太陽の前に重なり始める。
もっと読む スイスで29日に部分日食
おすすめの記事
ベルン大、チベット語コースの募集停止
このコンテンツが公開されたのは、
ベルン大学は、2025年度秋学期からチベット語コースの学生募集を停止する。同大はチベット語が学べる唯一のスイスの大学だった。
もっと読む ベルン大、チベット語コースの募集停止
おすすめの記事
UBS、スイスからの本社移転を検討か 一部報道
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府が検討している国内銀行の規制強化案が実現すれば、UBSはスイスからの本社移転を検討すると、米ブルームバーグ通信が20日報じた。
もっと読む UBS、スイスからの本社移転を検討か 一部報道
おすすめの記事
スイス国立銀行、0.25%利下げ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(スイス中銀、SNB)は政策金利を0.25%引き下げると発表した。
もっと読む スイス国立銀行、0.25%利下げ
おすすめの記事
スイス、子どものSNS利用禁止を検討 影響調査に着手
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは、ティックトックやインスタグラムなどがもたらす弊害から子どもや若者を保護するため、SNSの利用禁止を検討している。
もっと読む スイス、子どものSNS利用禁止を検討 影響調査に着手
おすすめの記事
スイス中銀、フランの買い手から売り手に転じる 2024年報告書
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が18日発表した年次報告書によると、2024年はフランの「買い手」から「売り手」に転じた。インフレ圧力が緩み、フラン安を食い止める必要性が薄れた。
もっと読む スイス中銀、フランの買い手から売り手に転じる 2024年報告書
おすすめの記事
世界の特許出願、中国が首位 日本3位、スイス8位
このコンテンツが公開されたのは、
世界知的所有権機関は17日、昨年の国際特許出願件数の統計を公表した。国別では中国が出願件数の4分の1以上を占め首位を維持し、米国と日本が続いた。スイスは8位だった。
もっと読む 世界の特許出願、中国が首位 日本3位、スイス8位
おすすめの記事
スイスの新国防相にフィスター氏
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府の新大臣に選出されたマルティン・フィスター氏は、4月1日から連邦国防・国民保護・スポーツ省のトップに就任する。
もっと読む スイスの新国防相にフィスター氏
続きを読む
おすすめの記事
存続の危機にさらされる小型ロープウェイ
このコンテンツが公開されたのは、
山で農業を営む人々の生活に欠かせない小型ロープウェイ。しかし、この輸送手段も、もうすぐ過去のものになってしまうかもしれない。(SRF/swissinfo.ch)
スイスには現在、約200カ所に小型ロープウェイがある。だがその約半数が、維持費がかかり過ぎるために廃線の危機にさらされている。
事の発端は、2007年にスイスが欧州連合(EU)の規格に合わせるために導入した新しい法律だ。この法律によって小型ロープウェイにも、人気観光地にあるような大型ロープウェイと同レベルの厳しい安全基準が適用されることになった。この新しい基準を満たすために必要な修理や工事費は、大手のロープウェイ運営会社ならば観光客が払う運賃でまかなえるだろう。しかし、小型ロープウェイを所有する農家や組合にとって、何千フランという費用は、簡単に出せる金額ではない。
もっと読む 存続の危機にさらされる小型ロープウェイ
おすすめの記事
中央スイスのティトリス山頂にガラスのタワー建設
このコンテンツが公開されたのは、
ロープウェイ頂上駅には、新しい屋上テラスに加え、観光客が直接氷河にアクセスできるエスカレーターも予定されていると運営サイド外部リンクが明らかにした。 スイスの著名な建築会社ヘルツォーグ&外部リンクド・ムーロン外部リンク…
もっと読む 中央スイスのティトリス山頂にガラスのタワー建設
おすすめの記事
スイス人のスキー離れに歯止めを
このコンテンツが公開されたのは、
スイスはスキーヤーの国だと考えられてきたが、実のところ雪に興味がない人も一部存在する。そういった人々の多くは、冬休みを山のゲレンデよりビーチで過ごすことを好むようだ。
もっと読む スイス人のスキー離れに歯止めを
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。