8日、ホワイトハウスの前でトランプ氏の優勢が強まってきたことを喜ぶ支持者ら
Reuters
アメリカ大統領選でトランプ氏の勝利を受け、スイスフランが高騰した。
このコンテンツが公開されたのは、
横浜市出身。1999年からスイス在住。ジュネーブの大学院で国際関係論の修士号を取得。2001年から2016年まで、国連欧州本部にある朝日新聞ジュネーブ支局で、国際機関やスイスのニュースを担当。2016年からswissinfo.chの日本語編集部編集長。
米大統領選の結果を受けて、トランプ政権の先行きを懸念した投資家による動揺で、外国為替市場では安全通貨とされるスイスフランが急速に買われた。ドル・フランは、0.9662フランに上昇した。
外国為替相場では米大統領選の直前、政策の見通しが分かりにくいトランプ候補の優勢も見込んで、フラン高になりやすい情勢であるとの見方がすでに広がっていた。
スイス国立銀行のアンドレア・メクラー理事は7日、スイス公共放送局とのインタビューで、スイスフランの上昇を抑制するため、欧州連合(EU)離脱の是非をめぐる英国民投票時のように、「為替相場の安定に必要なら、介入する用意がある」と述べて警戒感を強めていた。
続きを読む
おすすめの記事
スイスフラン・ショックから1年
このコンテンツが公開されたのは、
1年前の1月15日、午前10時29分の為替は1ユーロ=1.20フラン。ところが10時30分、スイス国立銀行(中央銀行)が突如としてフランの対ユーロ上限を撤廃すると発表し、またたく間にユーロは0.85フランまで暴落した。
もっと読む スイスフラン・ショックから1年
おすすめの記事
スイス中銀、為替介入停止 1フラン=131円に
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中銀外部リンクは、2011年から続けていた外国為替市場での無制限介入を撤廃した理由として、各主要通貨圏の金融政策が最近かなりばらついていること、また、ユーロは対米ドルで大幅に値を下げているために、フランもそれにつ…
もっと読む スイス中銀、為替介入停止 1フラン=131円に
おすすめの記事
ジョルダン総裁 「対ユーロの上限撤廃は正しかった」
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中央銀行)は19日、スイスフランの対ユーロ上限撤廃について、記者会見でその正当性を強調した。また、国民に現金を過剰にためこまないよう勧告。さらに、スイス中銀は政治的な干渉や、メディアの「感情的な批判」などには左右されないと断言した。
もっと読む ジョルダン総裁 「対ユーロの上限撤廃は正しかった」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。