スイス連邦政府は19日、「クラスター爆弾禁止条約」に基づき、国内に備蓄していたクラスター爆弾を全て廃棄処分したと発表した。
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1988~2004年の間に、スイスは4種類20万1895発のクラスター弾薬を備蓄した。スイスは12年7月にクラスター爆弾禁止条約外部リンクに批准し、20年末までに全備蓄を処分すると確約した。
≫スイスとクラスター爆弾禁止条約
連邦国防省は声明外部リンクで、最終処分が昨年「適切かつ環境に優しい方法」で実施されたと発表した。備蓄は弾薬約9千トンに相当する量で、ドイツの不発弾処理専門ナモ・バック外部リンク社により破壊されたという。
クラスター爆弾は空中から投下したり地上から打ち上げたりする爆弾。弾頭から数百個もの子爆弾が飛散する。紛争後も不発弾により多くの民間人が死傷した。
条約の枠組み内で、スイス国防相は地雷除去や弾薬処分の訓練用に、クラスター爆弾50発の保有を続ける。
スイスが保有するクラスター爆弾はイギリスやイスラエルから輸入し、信頼度を高める特別な機能を施すため国内で組み立て直した。冷戦中、ワルシャワ条約加盟国の攻撃からスイスを守るために蓄えられたとされている。
クラスター爆弾は世界中で犠牲者を出し続けている。「クラスター爆弾モニター2018外部リンク」によると、17年は少なくとも289人が犠牲になり、うち187人はシリアでの事故だった。記録されない事故も多く、実際の犠牲者はさらに多いとみられている。
条約には日本を含む120カ国が批准外部リンクしており、徐々に取り決め内容が実施されている。だが米国、中国、ロシア、ブラジルなどの重要な保有国・製造国が批准していない。
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だが、戦後70年が経っても、広島と長崎の赤十字病院に被爆の後遺症で治療を受けた人の数は、2014年だけで約1万700人に上るという事実は大きい。スイスインフォはスイスの人道主義の立場から昨年、こうした原爆の後遺症に苦しむ人々を追った赤十字国際委員会(ICRC)のビデオを使い記事を作成した。以下は、昨年の記事をそのまま再配信するものである。
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