Keystone / Laurent Gillieron
スイスでは同性愛の男性にも、性交渉後の献血禁止期間に関して異性愛者と同じルールが適用されることになった。
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スイスの医薬品規制当局Swissmedic(スイスメディック)は25日、男性と性行為をする男性に関する献血基準の変更を承認したと発表外部リンクした。新基準は2023年11月1日に発効する。スイス赤十字社輸血サービス(SRC)外部リンクが変更を申請していた。
スイスではかつて、エイズ感染防止策として男性同性愛者は献血できなかった。2017年以降、新しいパートナーとの最後の性交渉から12カ月間経過すれば献血が許されるようになった。
今回の基準改正で、異性愛者と同じルールが男性同性愛者にも適用されることになる。
スイスメディックの発表によると、新しいパートナーとの最後の性交渉から4カ月経過すれば性的志向にかかわらず献血できる。直近4カ月間に2人以上の相手と性交渉した場合、献血禁止期間は12カ月に延びる。「この規定は、さまざまな性行動に関する最新のリスク評価に基づいており、スイスの疫学的状況や、すでに献体基準を適応している国のデータを考慮している」という。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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SRCは20日の記者会見で、男性同性愛者の献血を認めるよう求めた要望書を国の医薬品認可機関スイスメディックに提出する予定だと発表。要望書が認められれば、早くて2018年から男性同性愛者の献血が可能になる。
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