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ネスレ 新CEOに外部のヘルスケア専門家

来年からネスレCEOに就任予定のウルフ・マーク・シュナイダー氏。ドイツと米国の国籍を持ち、スイスのザンクト・ガレン大学で博士号を取得している Keystone

スイスの大企業ネスレのトップが来年から入れ替わることになった。新しい最高経営責任者(CEO)には、独医療大手フレゼニウスのCEO、ウルフ・マーク・シュナイダー氏(50)が就任する。今年で創立150周年を迎える同社は、シュナイダー氏を選任したことで、栄養と健康分野に力を入れていくことになる。

 ドイツと米国の国籍を持つシュナイダー氏は、2003年からフレゼニウス外部リンクのCEOを務めている。従業員22万人を抱えるフレゼニウスは医療技術に特化しており、年間売り上げは300億フラン(約3.1兆円)。

 ネスレが外部からCEOを選任することは、多くのアナリストたちが予期していなかった。ネスレで8年間CEOを務めたポール・ブルケ氏は16年末に任期を終了し、来春から株主総会で新取締役会会長に選ばれる予定。

 同社は「優秀なエグゼクティブチームとともに、増大する困難な外部環境に立ち向かい、長期的短期的両方の業績目標を達成する準備を整えました」と、ピーター・ブラベック会長はプレスリリース外部リンクで述べている。

 ネスレは収益率の高い健康部門をこの数年で段階的に拡大してきた。15年では同社にとって2番目に重要な部門となった。
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 食品産業でトップを走る同社は、世界中で33万5千人の従業員を抱える。近年はフラン高で収益が前年比で3ポイント減少し、880億フラン。利益は3分の1減少して91億フランだった。だが今年第一四半期の業績は予想を上回り、売上高は209億フランと安定している。


(独語からの翻訳・編集 鹿島田芙美)

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