スイス・チューリヒ空港で31日、新しい出入国審査場がオープンした。旅行者の待機スペースが広くなったほか、昨年秋に導入した生体認証で顔を認識する自動出入国審査ゲートを計13基に増やした。係員のいるカウンターも六つ増設した。
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同空港では、旅行のピークシーズンになると出入国審査場に人が入りきらなくなるほど混雑するため、改修を決めた。作業は空港の出入国管理業務を受け持つチューリヒ州警察と協力して行った。
>>チューリヒ空港で試験導入された自動ゲートとは?
生体認証の出入国審査ゲートは昨年秋、5基を試験的に導入。利用者の反応は良かったという。このため今回、さらに8基増設した。空港管理会社と州警察は、今後も旅行者の移動をより効率的にしていきたいとしている。
生体認証ゲートが使えるのは、スイス、欧州連合(EU)、欧州経済領域(EEA)圏内の生体認証機能付きパスポートを所有する18歳以上の人が対象。パスポートを自動読み取り機にかざすと、前方のスキャナーが顔を認識する。個人情報は保存されない。旅行者は自動ゲート、係員のいるカウンターを自由に選べる。
改修費は800万フラン(約9億2千万円)。空港管理会社、州、EUのインターナル・セキュリティ・ファンド(ISF)外部リンクがそれぞれ負担した。
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