スイス中部のルツェルンに今月1日オープンした国内初のカプセルホテル「capsule hotel lucerne」が開業から1週間で休業していたことがわかった。地元紙が12日付けで報じた。
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地元紙ルツェルナーツァイトゥング外部リンクなど複数のスイスメディアの報道によると、カプセルホテルは今月1日に営業を開始したが、ルツェルン当局から正式な営業許可が下りていないことが判明し、急遽営業を取り止めた。カプセルホテルの運営者は「情報の行き違いがあった」と認めたが、詳細は明らかにしていない。
広報担当のミハエル・ブルンさんはルツェルナーツァイトゥングの取材に対し、「正式に許可が下り次第、すぐに営業を再開する」ため、ルツェルン当局と早急に問題解決に取り組むとコメントした。
カプセルホテルはコワーキングスペース「Hirschengraben Coworking + Innovation Space外部リンク」に併設された。観光客のほか、ノートパソコンなどを使い、場所に捉われず自由に働くノマドワーカーの利用を狙った。
ビルが高速道路に面しており騒音対策が必要なため、窓の要らないカプセルルームにした。だが建築基準法上ホテルの客室には窓の設置が義務付けられており、これが裏目に出てしまったもようだ。
オンライン予約を始めた5日には客室の5~6割が予約で埋まり、平均稼働率7割が見込まれていた。現在年内のオンライン予約はブロックされている。カプセルホテルは既に予約済みの宿泊客に対し、同価格の別の宿泊施設を手配し、さらに営業再開後に無料で泊まれるようにする。
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